不況だから…認定試験への投資を打ちきる? それとも強化する?

ついに有資格者が20万人を突破したORACLE MASTER

経済が落ち込みをみせており、そもそも会社内でも仕事がない、という状況さえ生まれつつある。こうしたなか、これまで行ってきた認定試験への投資を凍結するケースと、逆に強化するケースというように、企業の取り組みが2つに分かれている。凍結する理由は簡単だ。資金的な余裕がなくなってきたため、出費を抑えるためである。

逆に認定試験への投資を強化するのは、たとえばプロジェクトがなくなり時間が空いた今こそ、以前は忙しくて取り組めなかったさまざまな高度認定試験に取り組んで、底力を強化しておこうという発想だ。こうした、不景気のタイミングで認定試験への取り組みを強化することは、景気が回復してきたときに、最初のスタートダッシュ力の違いとして表われてくるといわれている。

認定試験に取り組むのであれば、最も効果的なものに臨んでいきたい。その代表格のひとつにオラクルが提供している認定資格制度「ORACLE MASTER」がある。データベース関連の開発者であれば一度は耳にしたことがあるはずだ。とくにその最上位資格は仕事を受注できるかどうかにも関わる信頼性を誇っている。

信頼度No.1のベンダ認定資格

ORACLE MASTERはOracle Databaseごとに用意されるベンダ認定資格。最も上位の資格は「ORACLE MASTER Platinum(プラチナ)」と呼ばれている。データベースの体系的な知識のみならず実技技能も要求され、規定時間内に実技試験をクリアする必要があるなど、データベースアーキテクトから実務まできわめて高度な技能を要求される。

ORACLE MASTER Platinumの効果は絶大だ。これを取得したエンジニアがいるというだけで、データベース部分はこのベンダにまかせよう、という話になることは少なくない。絶対的な技能の証明であり、通常のエンジニアであれば1週間かかる作業が、ORACLE MASTER Platinumの取得エンジニアであれば1日で終わる。結果的に費用も少なくてすむし期間も短くなる。Oracle Databaseにとって銀の弾丸となるのがORACLE MASTER Platinumを保持したエンジニアというわけだ。

ORACLE MASTERはもともと日本オラクルが1997年からはじめた認定資格。Oracle Databaseの活用度を引き上げる目的の教育プログラムだった。日本におけるORACLE MASTER資格取得者の総数は7月1日、総計20万人を突破した。ORACLE MASTERは2003年10月1日からは世界共通資格へ規模を拡大。全世界では47万人の資格保持者がいる。世界保持者の半分ほどが日本というわけだ。日本は群を抜いて資格保持者が多い。日本の次に資格保持者が多いのはインドだ。なおORACLE MASTERというブランディングは日本だけの展開だが、まったく同じ認定資格が世界では展開されており、ORACLE MASTERを獲得すると同時に世界で使える認定も得ることになる。

ORACLE MASTER資格取得者の伸び。7月2日に晴れて大台を超えた