製品公開のため同社が開催した説明会の会場には、液体窒素が持ち込まれ、OVERCLOCK WORKSによる実演も行われたが、3つ用意されたシステムのうち、2つは説明会の開催前にマザーボードの不具合が発生してしまったとのことで動作せず。残った1つのシステムを用いた当日のデモでは、4コア全てが6GHz駆動、1コアのみ6.3GHz駆動など、無負荷、OS起動後にツールによって倍率を変更する手法でのオーバークロックが披露された。また、この公開デモ以前の内部テストでは、1コアのみのオーバークロックで6.6GHzも達成しており、こちらのスクリーンショットも公開された。なお、国内7個というTWKRだが、1個は既に壊れたため残るは6個。このうちの1個がオーバークロックイベントにて、参加者のなかから1名に抽選でプレゼントされることになる。

当日のデモに用いられたシステム。マザーボードは「ASUSTeK M4A79T Deluxe」で、「ATI Radeon HD 4870X2」のCFX構成、メモリはA-DATAのDDR3-1600など。液体窒素を注ぐことによって-180℃まで冷却する

4コア全てで6GHzを超えた際のスクリーンショット。さらに上げようとFIDを45にしたところでフリーズ

使用したTWKRは4コアのうち1コアが6GHz近辺で限界に近いらしく、ならばということで1コアのみのOCに挑戦。4コアのうち1コアを6.3GHz駆動させることに成功した

CPUコア電圧は1.675Vに設定。CPU-Zスクリーンショットではこれより低い値として表示されるので注意

事前テストにおいて6.6GHz(1コアのみ)を達成した際のスクリーンショット。ワールドレコードは6.8GHzとのことだが、おそらく1コアのみの記録だろうとしている

さて、このTWKRが入手できるかもしれないオーバークロックイベントの詳細を紹介しておこう。これはPC関連SNSのCoDE上で7月4日から7月22日迄開催されるTWKR CoDEオーバークロック大会「Phenom II Black Edition TWKR - OC & Get it!」。参加条件はPhenom II X4 955 Black Editionを用いること、空冷でのオーバークロックのみという2点が指定されている。エントリー方法はイベント告知ページを参考にしていただきたい。また、7月4日にはOVERCLOCK WORKS店頭で、TWKRを用いた同様のデモが開催される予定。こちらも要チェックだ。

TWKRが入手できるかもしれない唯一の手段は、7月に開催されるウェブ上のOCイベントに参加すること