さらにマイクロソフトでは、優待アップグレードキャンペーンも実施する。現行OSのWindows Vistaを搭載したPCに関しては、各メーカーが独自のアップグレードキャンペーンを行う。たとえばNECは、今年4月以降に発売されたWindows Vista搭載「LaVie」「VALUESTAR」(LaVie Lite、Vista Home Basic搭載モデルは対象外)を26日から来年1月31日までに購入したユーザーに対し、同エディションのWindows 7へのアップグレードを3,000円で提供する。ドライバなどを含むアップグレードキットも用意する。
同キャンペーン参加メーカー以外のPCやDSP版に関しては、対象となるVistaに「アップグレード申込書」が同梱されるので、Webサイトから申し込めば優待価格でアップグレードできる。こちらのキャンペーンは26日から来年1月31日までとなる。
通常のパッケージ版では、26日からWindows 7発売までの期間中にVistaを購入した場合、キャンペーンサイトから申し込めば実費の3,000円でアップグレード版を入手できる。対象となるVistaのパッケージにはステッカーが貼付されている。
法人向け先行優待キャンペーンを継続
法人向けには、従来から提供されている先行優待キャンペーンを継続し、さらに期限を8月末日まで延長する。キャンペーンでは、新規にVista Business搭載PCを購入する場合、08年8月1日以降にVista Business/XP Professional搭載PCを購入した場合は、それぞれソフトウェアアシュアランス(SA)を優待価格の12,000円で提供する。それ以前に購入した場合は、アップグレードライセンスとSAが20%オフの28,500円で購入できる。
「Windowsありがとう」キャンペーン
Windows 7のベータやRCでは、多くの国のユーザーが利用し、フィードバックを行っているが、その中でも特に日本、米国、カナダ、イギリス、ドイツ、フランスの6カ国からのフィードバックが多く、開発に大きな役割を果たした。同社ではそれに感謝する形で「Windowsありがとう」キャンペーンを上記6カ国で実施する。
Windowsありがとうキャンペーンは、Home Premiumが7,777円で購入できる。こうした割引キャンペーンの実施は初めてのことだという。ベータやRC版のダウンロード数に対して日本ユーザーのフィードバックは多いとのことで、日本市場向けの改良も多く盛り込まれるようだ |
同キャンペーンでは、パートナーのオンラインショップ限定で、26日から7月5日までの約10日間に予約をしたユーザーに対し、Windows 7 Home Premiumを7,777円、同Professionalを14,777円(いずれもアップグレード版)で購入できる。発売日がまだ先の段階で購入するため万人に勧められるわけではないが、購入が決まっている場合は低価格で入手できるというのがメリットだ。販売本数には限りがあるが、具体的な本数は明らかにされていないため、品切れになる場合もあるという。
「今日がキックオフ」
マイクロソフトでは、優待アップグレードなどの販売施策を開始することでWindows 7までの買い控えを防ぐとともに、今後Windows 7に関する情報をさらに提供していく。堂山氏は、「今日がキックオフ。今日を境にVistaのビジネスからWindows 7のビジネスに徐々に移行」していく考えを示している。
なお、発売日に関しては米Microsoftのブログで日本語版も10月22日に「Availableになる」とされているが、日本法人では、実際にいつ店頭に並ぶかは現時点では明らかにできないとしている。7月7日の会見では発表される見込みだ。