機能面を一通り確認したところで、続いて「PCMark05」と「3DMark06」によるベンチマークテストを行った。まずPCMark05の結果は総合で6054と、同クラスのモデルと比較しても上々なスコアを記録。一方の3DMark06では総合942となったが、チップセット内蔵のグラフィックスであることを考えれば妥当な数値だろう。ただ、富士通自身がハイエンドPCを謳い、実際それに見合う完成度の高いマルチメディア機能を備えているだけに、グラフィックス機能の設定がオンボードのみというのが非常に惜しい。例えば一人暮らしのユーザーがこれ1台でPC・TV・レコーダーの役割をこなしたいと考えた場合、ある程度のスペックが要求される3Dゲームまでカバーできれば一段と汎用性が高まるはずだ。
■PCMark05 |
PCMark |
CPU |
Memory |
Graphic |
HDD |
6054 |
7356 |
5612 |
3119 |
6197 |
■3DMark06 |
3DMark |
SM2.0 Score |
HDR/SM3.0 Score |
CPU Score |
942 |
295 |
360 |
2484 |
グラフィックスについては少々辛口なレビューとなったが、LX/D90Nがハイエンドの名にふさわしい高度なマルチメディア機能を備えているのは紛れもない事実。もちろんグラフィックス機能も一般的な用途ではまったく問題ないレベルなので、言い換えれば思わず粗探しをしてしまうほど完成度の高いモデルに仕上がっていることになる。このようにLX/D90Nは、最近主流となっているデスクトップPCの中でも間違いなくトップクラスの実力を持つモデルといえるだろう。高性能CPU、アスペクト比16:9の23型ワイド液晶、Blu-ray Discドライブなどを備えていることからホームエンターテインメントの中核として活用しやすく、買い換えにもお勧めのマシンだ。
■仕様 |
製品名 |
FMV-DESKPOWER LX/D90N(標準) |
試用機 |
CPU |
Intel(R) Core(TM) 2 Duo E7500(2.93GHz) |
チップセット |
Intel(R) G45 Express Chipset |
メモリ |
2GB PC3-8500 DDR3 SDRAM |
4GB PC3-8500 DDR3 SDRAM |
HDD |
約500GB |
約1TB |
光学ドライブ |
Blu-ray Discドライブ |
グラフィックス |
Intel(R) GMA X4500HD(チップセット内蔵) |
ディスプレイ |
23型ワイド液晶(1,920×1,080) |
TV機能 |
地上/BS/110度CSデジタル対応ハイビジョンTVチューナー+Dixel HDエンジン |
オーディオ |
内蔵ステレオスピーカー、Intel High Definition Audio |
ネットワーク |
10/100/1000BASE-T対応有線LAN |
IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、10/100/1000BASE-T対応有線LAN |
インタフェース |
SD(SDHC)/メモリースティック対応スロット×1、IEEE1394×1、USB 2.0×6、地上デジタルアンテナ入力端子、BSデジタル・110度CSデジタルアンテナ入力端子、B-CASカードスロット、ヘッドホン出力、光デジタルオーディオ出力(角形)、マイク入力、ラインイン、ラインアウト |
サイズ/重量 |
約W645×D243×H456mm/約18kg |
OS |
Windows Vista Home Premium SP1 |
ソフトウェア |
ノートン・インターネットセキュリティ 2009(90日体験版)など |
Microsoft Office Personal 2007 with PowerPoint 2007 SP1、ノートン・インターネットセキュリティ 2009 24ヶ月版など |
付属品 |
アプリケーションおよびユーティリティディスク、電源ケーブル、B-CASカード、マニュアル、リモコンなど |
直販価格 |
- |
234,400円 |