液晶一体型のハイエンドデスクトップPCとして好調な売れ行きを誇る富士通の「FMV-DESKPOWER LX」シリーズが、2009年夏モデルでさらに進化を遂げた。内容としては液晶の大型化&高解像度化をはじめ、マルチメディアに関する機能が大幅に強化されたようだ。今回はWEB MARTカスタムメイドモデル「FMV-DESKPOWER LX/D90N」の最高スペックバージョンが入手できたので、早速その実力を見ていこう。
主な仕様 [CPU] Intel(R) Core(TM) 2 Duo E7500(2.93GHz) [チップセット] Intel(R) G45 Express Chipset [メモリ] 4GB [HDD] 約1TB [ディスプレイ] 23型ワイド液晶(1,920×1,080) [サイズ/重量] 約W645×D243×H456mm/約18kg [OS] Windows Vista Home Premium SP1 [直販価格] 234,400円
マルチメディア機能が大幅にパワーアップ
まずLX/D90Nで一番分かりやすい強化ポイントは、2009年春モデルに搭載されていた1,680×1,050ドット表示の22型ワイド液晶が、2009年夏モデルでは1,920x1,080ドット表示が可能なフルHD対応の23型ワイド液晶へとパワーアップした点だ。アスペクト比も16:10から16:9に変更されており、画面上下に黒い帯が発生することなく映画などを楽しめるようになっている。実際に試用機を使ってみたところ、グレア液晶ながら外光の映り込みによる影響を受けにくく、左右の視野角も十分なので部屋のどこからでも見やすい印象を受けた。
また、サウンド面の強化として高音質化技術「MaxxAudio」に対応したのも特徴のひとつ。これにより、地上デジタル放送やBlu-rayといった各種コンテンツが一段と高精細かつ迫力のサウンドで視聴できるようになっている。
スペック面では、CPUがIntel Core 2 Duo E7300(2.66GHz)からIntel Core 2 Duo E7500(2.93GHz)へ変わったことに加えて、従来モデルで約320GB/500GB/750GBだったHDD容量の選択肢が約500GB/750GB/1TBまで拡大されている部分に注目したい。最近では一般ユーザーレベルでも動画編集を始め負荷の高い処理が多くなっており、同時にファイルサイズも増大しているため、このような基本スペックの強化はうれしいところ。数多くのハイビジョン番組録画を行うTV機能付きモデルとしも、実用性に直結する重要なポイントといえるだろう。
■Windows エクスペリエンス インデックスの基本スコア | |||
評価についての詳細 | サブスコア | 基本スコア | |
---|---|---|---|
1秒あたりの計算 | 5.7 |
4.2 (一番低いサブスコア) |
|
1秒あたりのメモリ操作 | 5.9 | ||
Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス | 4.7 | ||
3D ビジネスおよびゲームグラフィックス パフォーマンス | 4.2 | ||
ディスクのデータ転送速度 | 5.9 |
さらに録画時間の延長という意味では、今回から採用された新開発LSI「Dixel HDエンジン」も大きな効果を発揮している。H.264コーデックによりハイビジョン画質のままでDVDメディアに約2時間、1TBのHDDなら約466時間の番組保存が可能。画質を抑えた「超長時間モード」を使えば、1TBのHDDに約875時間もの録画を行える。