――りりすは自分と似ていると思いますか?

「似ていますね。特に男っぽいところとか、恋愛にけっこう臆病なところは、ものすごく似ていると思います。好きな人から何か言われるとすごく強がっちゃうけど、ドンドン押されていくとめっちゃ照れちゃうみたいなところが(笑)」

――周りからは積極的なタイプと思われがちですか?

「周りからはガンガンに行くタイプと思われちゃうんですよ。『お前絶対に小悪魔だろう』とかいわれるんですけど、実際は全然そんなことはなくて……。私も恋愛にはすごく臆病なタイプなので、演じながら『りりす、頑張ってー』って思っていましたね(笑)」

――本作では、主人公とヒロインは最初から付き合っているんですよね?

「付き合っているんですけど、何かこう、『どうなの?』みたいな感じですね。りりすの場合、これまでの"幼なじみ"から、付き合うということで2人の関係性がガラッと変わってしまうのですが、そのギャップになかなかついていけないんですよ。それで『前のほうが良かったのでは?』みたいな感じで、急にネガティブになったりして……。好きなんだけど、やっぱりこういう関係じゃないほうがよかったみたいな部分は、本当にりりすは女の子だなって思うところでもありますし、私もそういうことがあったなっていう風に感じます」

――志雄とりりすの関係性の変化といったところが注目ですね

「あと、2人だけで出かけるシーンがあるのですが、そういうところが前作とはちがっている部分ですね。2人だけで温泉に行くんですよ、温泉。温泉といったら、ねえ(笑)」

――付き合っている2人が温泉ですからね

「りりすと2人で温泉ですから……。もうストーリーを考えただけでも悶々としちゃいますよね、男性だったら(笑)。2人だけの場面で、しかも恋人同士ですよ。それで何もなかったらりりすのほうがショックなのではないかと思います(笑)。そのあたりがどのような展開になるのかは実際にプレイして楽しんでいただきたいですね。あと、今回は季節が夏ということで、水着をはじめ、ちょっと露出の激しいシーンもたくさんあります。りりすはスタイルがすごくいいんですよ。なので、ファンの方はりりすのミラクルボディもぜひぜひ楽しみにしていてください(笑)」

――これまでの「メモオフ」シリーズとはまたちがった展開が期待できそうですね。さて、話は変わりますが、前作はキャラクターソングなど、歌という面でも話題になりましたが、今回はどのような感じなのでしょうか?

「前作ではオープニングを村田あゆみさんに歌っていただいていたのですが、今作ではVelforest.さんに歌っていただいてます。私も先ほど聴かせていただいたのですが、めちゃくちゃカッコいい曲ですよ。夏っぽくて爽やかなんですけど、パンチがあって、本当に夏にふさわしいオープニングになっています。エンディングは前作に続いて彩音さんなので楽しみですね。あと、私自身は、前作で村田あゆみさんが歌っていた主題歌の『Triangle Wave』を歌わせていただくことになりました。今回は挿入歌として使用されるのですが、どこで流れるのかを楽しみにしていただけたらと思います」

――「Triangle Wave」を歌ってみていかがでしたか?

「もともと村田さんが歌っていた曲を歌うということで、ものすごい緊張があったんですよ。やっぱり他人の歌を歌うというのは、すごくプレッシャーがかかるんですね、村田さんのいいイメージを壊さないように、でも、やはり私らしさも出したい。そういったところをスタッフの方々と話し合い、試行錯誤し、そしてここも"褒めて”もらいつつ(笑)」

――ちなみに今回は、前作の「Candy Love」のようなキャラクターソングはあるのですか?

「特にキャラクターソングはないようです。なので、今回キャラクターとして歌っているのは、りりすの『Triangle Wave』だけになりますね」

――新名さんご自身は、歌を歌うのは好きですか?

「大好きです。実を言いますと、私はもともと歌手になりたかった人なんですよ。なので、声優になって、こうやって歌える場があるというのは、すごくうれしいことですね。もっともっと歌える場が増えて、歌を通して私の気持ちがファンの方々に伝わればいいなって思います。村田あゆみさんの『Triangle Wave』もいいけど、新名彩乃の『Triangle Wave』も捨てたもんじゃないぞって思ってもらえるように頑張って歌っておりますので、ぜひ聴いていただきたいですね」

(次ページへ続く)