湖のギャングをご当地バーガーに!? 「行方バーガー」(茨城・行方)

「行方バーガー・なめパックン」(480円)

「行方バーガー」は、霞ヶ浦と北浦の間に位置する茨城県行方(なめがた)市の商工会が中心となって開発されたご当地バーガーで、「なめパックン」「ぶたパックン」「こいパックン」の3種類が販売されている。いずれも、地元の食材が使われ、調理や販売も行方市内だけで行われるバーガーとのこと。

特に注目を集めているのは、アメリカナマズ(チャンネルキャットフィッシュ)を具材にした「なめパックン」(480円)だ。アメリカナマズは20年前に養殖を目的に輸入された外来魚だが、養殖場から逃げ出して大繁殖。現在は、ワカサギやエビを食い荒らすギャングとして疎まれている。そのキャングを有効活用するために稚魚を捕獲して養殖を行っていたが、地元にアメリカナマズを使った特産品が無かったことから同バーガーが生まれたとのこと。

アメリカナマズは白身で淡白な味の魚なので、そのまま使用するとありきたりなフィッシュバーガーになってしまう。そこで、脂肪が多く美味とされるカマ肉だけをすり身にし、地元産のレンコンやタマネギを加えてパティに。トッピングの野菜も地元産のわさび菜やレタス、トマトなどを使い、タルタルソースとチリソースで味付けした。また、「ぶたパックン」は茨木産豚肉を使ったメンチカツバーガーで、価格は380円。「こいパックン」は地元の養殖鯉を揚げてから煮込み、照り焼き風に仕上てバンズでサンド。こちらは価格は380円。

「行方バーガー・ぶたパックン」。価格は380円

「行方バーガー・こいパックン」。価格は380円

名称 行方バーガー
地域 茨城県行方市
取扱店 行方市観光物産館 こいこい」では、「行方バーガー・なめパックン」「行方バーガー・ぶたパックン」「行方バーガー・こいパックン」を取扱い。他、「ミート&フーズ旭屋」でも「行方バーガー・なめパックン」「行方バーガー・ぶたパックン」を販売

ブランド豚を米粉100%のバンズで味わう「白河バーガー」(福島・白河)

2008年の白河地方伝統行事「白河だるま市」の開催日から売り出された「白河バーガー・三重櫓(さんじゅうやぐら)」は、福島県の新白河広域観光連盟が新たな特産品として地元産の食材にこだわって開発したご当地バーガー。ネーミングの由来は、同市の観光名所でもある小峰城(白河城)の三重櫓から。三重櫓になぞらえて、1層目にハッシュドポテト、2層目に豚肉の和風甘辛煮、3層目にレタスやトマトなどの野菜やたまり漬けを積み重ね、米粉だけでつくったバンズでサンドしている。

メインの具材となった豚肉は、地元ブランド豚の大信清流豚を和風の味付けでチャーシューのように煮込み、柔らかくジューシーで食べごたえもあるとのこと。バンズは通常のパンと同じ製法だが、白河産コシヒカリの米粉だけを使うことで、もちもちとした食感を出したという。また、三重櫓やおにぎりを意識して、形が三角形になっているのが特徴とのこと。同観光連盟では、今後も新しいバーガーの開発と取扱店の拡大を図っていきたいとコメントしている。

「白河バーガー・三重櫓」。現在は4店舗で販売されているが、同じ味や形に統一されているとのこと。価格はどの店舗でも750円

名称 白河バーガー
地域 福島県白河市
取扱店 白河バーガー・三重櫓のWebサイトを参照