シティ・オブ・ドリームズを代表するハードロック・ホテルの外観

先日、シティ・オブ・ドリームズの正式オープンをレポートしたが、今回は「ハードロック・ホテル」の客室やカジノ、レストランなど、ホテルの全貌をご紹介しよう。同ホテルは、「ハードロック・カフェ」で知られるハードロック・ブランドのホテルであり、ラスベガスをはじめとしたアメリカ、そしてバリ、パタヤなどアジアに展開している。ロックンロール精神に満ちたホテルは、刺激に満ちていた。

ファン垂涎のメモリアルが

まず、ハードロック・ホテルのロビーで誰もが足を止めることだろう。というのも、ロック・ファンは一気に興奮するはずだし、ファンならずとも一度は耳にしたことがあるアーティストの名前に引きこまれるからだ。

壁一面には、ディープ・パープル、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、スコーピオンズなどのギター。ボブ・ディランの帽子。マドンナやマライア・キャリーのステージ衣装などがずらりと並んでいる。その他、廊下や各階のエレベータ・ホールにも、アーティストゆかりの楽器や衣装が展示されていて、これらを鑑賞してホテルを巡るのも楽しい。

ロビーの壁は「ロックの殿堂」とも言える豪華なメモリアルで埋め尽くされている

また、カジノの2階は「ハードロック」デザインとなっているので、こちらにもぜひ足を延ばしたいもの。マカオで、有名アーティストに見守られながら(?)カジノを楽しめるのは、ここだけである。

カジノの2階は「ハードロック・カジノ」。たとえギャンブルをしなくても、見ておきたい場所のひとつだ

沢木耕太郎の旅行記『深夜特急』に登場する「大小」

エスカレーターの壁を彩っているのは、ドラム・スティックを使ったアート。6万本以上のスティックが使われているという

客室には全室、「ロック(岩)のように熟睡できる」と謳われたベッドが用意され、42インチのフラット画面ハイビジョンテレビが完備されている。落ち着いたデザインだが、カウンターテーブルに赤を使うなど、ワンポイントのアクセントが効いているのは、いかにもハードロック・ブランドらしさを感じさせた。約200室あるスタンダードタイプの客室の広さは、31~42平米となっている。

スタンダードタイプの部屋でも、充分に豪華な雰囲気が満喫できる