UQコミュニケーションズは6月7日、7月1日からフューチャー・ブロードバンド「UQ WiMAX」の正式サービスを開始することを発表。会場では、UQコミュニケーションズ 代表取締役社長 田中孝司氏が正式開始を宣言。いつでもどこでも、あらゆるモノがブロードバンドアクセスできる世界が始まるとした。
UQは、2つのオープンモデルをスタートさせる。ひとつはデバイスのオープンモデルで、もうひとつはネットワークのオープンモデル。前者は、UQがオペレーターブランドとしてUQブランドの製品を提供するほか、各ベンダーがPCや各種周辺機器などのリテールデバイスを7月以降に続々と提供するということだ。後者は、業界、業種を越えて新しいオペレーターが登場するということ。通信キャリアであるKDDIのほか、niftyやBIGLOBEといったISP、ヤマダ電機、ビックカメラなどの家電量販店がMVNOとしてWiMAXオペレーターに参入する。WiMAX搭載製品を購入後、オペレーターを選んでWiMAX経由でオンライン登録できるようにする。
基本サービスの価格は4,480円/月で、登録料が2,835円。携帯電話で一般的な2年縛りのようなものはない。さらに、1日利用プランを600円/24時間で10月1日から提供する予定。
このほか、複数のWiMAXデバイスが使い分けられる機器追加オプションも用意。200円/月で1台追加でき、最大3台まで登録できる。このオプションは、基本プランでも1日プランでも利用可能だ。
さらに、Wi-Fiスポットが無料で利用できる「Wi-Fiオプション」が10月1日から提供開始される。東海道新幹線(N700系車内と全駅)、都営地下鉄(101駅構内)のほか、19空港の一部公共スペース、ANAラウンジやJALラウンジの一部で利用可能となる。
7月1日に提供開始されるエリアは首都圏、中部、関西となっており、今後順次広げていく予定。ただし、エリアによってはそのエリア全域をカバーするわけではないため、申し込み前にWiMAXを体験できるお試しサービス「Try WiMAX」を用意する。これは7月1日から提供され、15日間は無料で利用可能。このサービスではUQ WiMAXデータ通信カードまたはWiMAX Wi-Fiゲートウェイセットが無償貸与される。利用したいエリアでWiMAXを利用できるかどうか調べるのに最適だ。申し込みは、UQ WiMAXのサイトから行える。