次にJavaの生みの親であるJames Gosling氏が壇上に上がり、Sunが提供する新サービス「Java Store」を発表した。
Java Storeでは開発者が自分の作成したアプリケーションを登録することができる。登録されたアプリケーションはJava Storeの商品一覧に表示され、他のアプリケーションと並んで販売(無料でもよい)の対象となる。的確な表現かは分からないが、iPhone App StoreのJava版と言ってしまえばイメージしやすいかもしれない。
Java Storeの大きな特徴は、使用したいアプリケーションを商品一覧からデスクトップにドラッグ&ドロップするだけでインストールが完了する点である。また、インストールせずにサンドボックスの中で試すこともできる。これはJava SE 6 Update 12で導入されたアプレットの新機能によって実現したものである。Sunがここ数年力を入れてきたデスクトップJava技術の成果が、具体的なサービスの形となってあらわれたと言える。
Java Storeを利用すれば、開発者は自作アプリケーションを容易に世の中に流通させることができるようになる。それだけでなく、品質の高い製品を作って収入につなげるという道も用意される。逆にユーザからすれば、インターネットの隅々を探し回らなくても質のいいアプリケーションを探して購入することが可能となる。まさしくJavaOneで発表されるにふさわしい、開発者そしてユーザのためのサービスだ。
Java Storeは2009年中に米国内向けのサービスを開始するとのこと。具体的な料金体系などは発表されていないが、当面は無料のアプリケーションのみの扱いとし、将来的に有料アプリの販売に拡げていく考えのようだ。