そして注目の壺スタイルPC
ブース内で一際目立っていたのは、壺のようなケースに入ったPC。リビングに無骨なPCを置きたくない人向け、というコンセプトで作られたそうだが、注目すべきは、ちゃんと製品化を前提に開発しているということ(マザーボードもオリジナル設計だ)。こういった展示は単なるコンセプトPCである場合が多いが、OEM/ODM向けとして考えているとのこと。
PCとしては、IONプラットフォームの製品となっており、BDの再生も可能。ドライブはスリムタイプのものが内蔵されている。I/Oインタフェースは全て底面に集約されており、ここに電源、LAN、USB、HDMIの各コネクタが隠されている。ただし、現時点の仕様は試作段階のものであり、製品化の際には変更になる可能性もある。
個人的に少し残念だったのは、ガワがプラスチック製だったこと。昨今、売れ筋の商品は高いものと安いものに二極化する傾向がある。この壺PCは安く作るのは難しいだろうから、どうせなら本物の素材を使って、もっと徹底的に高級感を出した方がいいような気がしないでもない。
Pineview搭載のスリムPCも
そのほか、Atom搭載のスモールPCがいつくか紹介されていたが、その中で、「MX100」は次世代Atomとされる「Pineview」(コードネーム)を搭載するもの。光学ドライブは搭載しないものの、わずか1リットルという小型サイズを実現している。
Pineviewでは、CPUにGPUコアも統合されると言われているが、そのコアについては「GMA 950」と説明されていた。これは現行の945G系チップセットと同じものであり、Atomプラットフォームの"唯一の弱点"とも言われている部分だ。もっとも、何らかのカスタマイズが施されている可能性もあるが、少し気になるところではある。