• NEC ElectronicsはDevelopers Conferenceに先立つ5月18日に、μPD720200を発表しており、今回はその詳細を発表した(Photo11,12)。μPD720200の特徴は、Base DriverをNECが開発しているわけだが、特筆すべきは対応OSがWindows VistaやWindows 7のみならずWindows XPも含まれている事であろう。ちなみに現状はxHCI Rev 0.95準拠であるが、xHCIはすでにRev 0.96がリリースされており、これも当然Catchupするとの事であった。ちなみに会場ではPCIeカードのほか、Expressカードも展示されていた(Photo13)。

Photo11: 内部構造はこんな感じ。物理的には例えば4ポートを搭載することも出来るが、消費電力などの観点からこの程度に抑えたとの事。プロセスは90nmであるが、これはとりあえずすばやく製品を出すことを優先したためで、今後の省電力化などの目処も立っているとか。

Photo12: 製品ロードマップ。次の製品は、2010年以降になるようだ。

Photo13: 残念ながらこれはメカニカルサンプル。友田氏によれば、テストチップは出てきたばかりで、まだ基盤に実装する時間がなかったので、今回はメカニカルサンプルの展示とFPGAを使った動作デモのみとのこと。「あと2週間あれば実際の動作デモがお見せできたのですが」だそうである。

  • TIはTransceiver、SATA Bridge、Hubの3製品を開発中であることを明らかにすると共に、すでにTest Chipが存在することを明らかにした(Photo14)。コアとなるのはUSB 3.0のTrnasceiverであるが、これはPIPE 3.0に準拠した汎用製品で、すでに4mのUSB 3.0を繋いだ状態でPILでの検証をパスしているとの事だった。これをベースとしたTUSB1310は今年第4四半期にはサンプル出荷、来年第1四半期には量産に入るとの事であった。(Photo15)。

Photo14: 今のところHubに関して公式に製品アナウンスがなされているのはTIのみである。「ニーズは?」と聞いた所、短期的にはともかく数年後には様々なUSB 2.0 Hub Functionを持つデバイス(例えば2~4ポートのUSBポートを持つ液晶モニターなど)がUSB 3.0対応になるのは必須で、そうしたマーケットを狙ってゆく、というお返事であった。

Photo15: 例えばPLDAなどのSolutionを使うと必ずPHYを外付けする必要があり、こうしたマーケットをまずは狙う事になるのだろう。