起動マネージャによるPCチューンナップ
ノートン360には、新機能の起動マネージャが搭載された。Windowsでは、多くのプログラムが起動時に実行される。しかし、そのすべてが必要ということもない。不要なもの、後で起動してもよいものが存在する。それらを適切に設定することで、システムの起動を高速に行うことができる。図2で、[PCチューンナップ]から[起動マネージャ]を選択する(図25)。
デフォルトでは、すべてが「オン」となっている。この設定を変更するだけである。「オン」のチェックを外すと起動しなくなる。「起動の遅延」にチェックを入れると、起動時には実行されない。ここでは、いくつかのプログラムを遅延させてみた。結果、体感でも起動が早くなったことが感じられた。
さて、ノートン360の機能を見てきたが、高度な保護機能はもちろん、バックアップ機能や、つねにPCを最適な状態に維持できる点にも注目したい。オールインワンというと、「初心者向き」と感じる人も少なくないであろう。しかし、同社の調査によれば、きちんとバックアップをとっていない割合が高い。上級者でも、バックアップ(チューンナップもそうだが)はついめんどうで、後回しにしがちである。PCが使用不能になっても、オンラインストレージにバックアップがあれば、重要なデータの損失は最低限で済む可能性がある。
ノートン360は、上級者向きな設定も可能になっている。もし、バックアップもチューニングもしていないのであれば、ノートン360を検討してみてほしい。マルウェアや個人情報の盗難から守ることだけが、安全ではない。自身の誤操作や不慮の事故の可能性もあるのだ。ノートン360で総合的な安全と快適を実現してほしい。