シマンテックのノートン360 バージョン3.0(以下、ノートン360と略記)は、超軽量、高速、そしてオールインワン型の統合版セキュリティソフトである。セキュリティ機能のみならず、バックアップやシステムチューンナップまで行うことができ、ノートン360のみで、PCを安全、快適に維持することが可能となる。本稿では、ノートン360の新機能を中心に使用してみた。

図1 ノートン360 バージョン3.0

まずは、システム要件であるが、対応OSは、Windows Vistaの各エディション(SP1を含む)、Windows XP SP2/SP3となる。CPUやメモリなどは、各OSが動作する環境が最小限のシステム要求となる。インストールでHDDに300MBの空きが必要となる。この他に、光学ドライブ、インターネット接続環境などが必要となる。またWebブラウザとして、Internet Explorer 6.0/7.0、Firefox 2.0/3.0が対応する。

特に厳しいものはない、冒頭「超軽量」と紹介したが、アイドル時のメモリ消費量は10MB未満と昨今のアプリと比較してもメモリ消費量の少なさは特筆に値する。ノートン360は、バックアップにオンラインストレージを利用することができる(デフォルトは2GB)。販売形態やライセンス数、期間、オンラインストレージの容量などで価格が異なる。シマンテックのWebページで確認をしてほしい。Web上には体験版も設置してある。

ノートン360のインストールは簡単で、しかも1分もかからず終了する。特に難しいことはないであろう。オンラインバックアップを使うのであれば、あらかじめNortonアカウント登録も済ませておこう。インストール完了後、ノートン360を起動したところが、図2である。

図2 ノートン360 バージョン3.0の起動画面

まずは、この時点で[今すぐスキャン]を実行しよう。

図3 インストール直後のスキャン

あわせてチューンナップの一部も行われる(図4)。

図4 スキャン結果、一時ファイルなどが削除されている