5pb.より2009年8月6日のリリース予定となっているニンテンドーDS向け魔法科学アドベンチャーRPG『アイテムゲッター ~僕らの科学と魔法の関係~』。その記者発表会が4月22日に開催され、キャラクターボイスを担当する田中真弓、日高里菜、松来未祐が出席。ゲームの魅力などについて語ってくれた。

DS『アイテムゲッター ~僕らの科学と魔法の関係~』は2009年8月6日の発売予定

DS『アイテムゲッター ~僕らの科学と魔法の関係~』のポイント

野村泰彦プロデューサー

まず記者発表会では、本作のプロデューサーである野村泰彦氏が登場。ゲームの概要などを解説した。DS『アイテムゲッター ~僕らの科学と魔法の関係~』は、「トライバル号」というタイムマシンに、何も知らず遊びのつもりでのりこんだ現代の中学生が、見知らぬ世界にとばされるところから物語が始まるのだが、野村氏によると「現代を生きる少年少女が、魔法世界、ファンタジー世界で、どうなっていくのかというところで物語が作られている」とのことで、「一般的なRPGでは、王様が出てきて、『君は勇者だ』みたいな感じで、悪い魔法使いや魔王を倒してくれということになるが、現代を生きる少年少女がそんなことを言われて本当にできるのだろうか、絶対怖くてできないだろう、というところから、実際に彼らがファンタジー世界に行ったときにどんな活躍ができるのか、というところで物語が書かれている」といった風に、現代の少年少女の、ファンタジー世界における"等身大"の活躍が魅力であると解説した。ゲームの特徴としては、DSのタッチペンを使った「スペルジェスチャー」と「1,000個のアイテム」を挙げ、アイテムについては自分で作成することも可能で、さらに"著作権"という概念が取り入れられているとのことだ。さらに注目のポイントは「豪華なキャスティング」であるとし、「数あるビッグタイトルにも負けることのない顔ぶれである」と自信をみせた。


キャスト陣が語るDS『アイテムゲッター ~僕らの科学と魔法の関係~』

(写真左から)日高里菜、田中真弓、松来未祐

野村氏のゲーム解説に続いて登場したのが、主人公・ピケ役の田中真弓、ヒロイン・エリス役の日高里菜、魔法学院の生徒・シスレイ役の松来未祐の3人。プロデューサーの野村氏はキャスティングについて、「ベテラン、中堅、新人のバランスがよい」と語ったが、今回の発表会は、ベテランの田中真弓が終始リードするカタチで、笑いの絶えないなごやかな雰囲気で進行した。その様子の一部をここで紹介しよう。

――まずは、作品の魅力を教えてください

田中真弓

田中真弓「ストーリー的には魔法学校の話になるのですが、うちの息子が受験に向けて一生懸命勉強しているときに、マジメに『俺、魔法学校だったら一所懸命勉強するんだけどな』って言ったんですよ(笑)。子どもにとって魔法というものはすごく魅力的なもので、もちろん大人にだってそうですけど、わりと今、純粋な少年がすごく多いのかなって思います。『魔法の世界』という世界観もすごくいいんですが、私が演じるピケという少年は、リットという天才頭脳を持つお友だちがいて、あまり努力をしないでも、ドンドンいろいろなことができちゃうんですよ。自分で努力していくのももちろんすばらしいことなんですけど、いい友だちを持つということも、ものすごい人生の助けになるんですよね。それも何か、魅力のひとつというか、人生の縮図みたいな感じがします。そういう意味で、すごくいい世界観だと思います」
日高里菜「『アイテムゲッター』というタイトルどおり、アイテムが1,000個以上使えたりとか、自分でアイテムを作ったりだとか、そういうゲームは今までにもなかなかないじゃないですか。そういう新しいゲームなので、話を聞いたときはビックリしました。そんなことができるのかって」
田中「よそのまったく知らない人が、自分の作ったアイテムを使えたりするんですよね。それって、すごく絆というか、友だちの輪が広がるというか……。そういう意味でも魅力的な作品ですよね」
松来未祐「シスレイの話は、ちょっと仲間同士の絆について考えさせられるお話だったんですね。魔法王国とか魔法学院っていうファンタジーな世界ではあるんですけど、現実世界での友だち同士の絆とか親子の絆っていうものもお話に盛り込まれているので、いろいろな風に楽しめるゲームじゃないかなって思いました」

――ご自分の演じたキャラクターについて、その魅力などを教えてください

松来未祐

田中「まったく普通の中学生なんですが、アフィリアの世界でも現代社会でも、いろいろな悩みを抱えている人々を救っていくんですよ。自分では、『そんなハズではない、救世主なんてものではない』と思っているのですが、十分そういうすごい人になれる気がする。そこが魅力的な人間だし、誰でもその可能性があるというか、普通の中学生だからこそ、『もしかしたらものすごいモノなのかもしれない』と思えることが、とっても魅力的なキャラクターだと思いました」
松来「シスレイは魔法学院のカフェで働いていて、カフェの厨房でみんなに料理を振舞っている女の子なのですが、お母さんも寮の厨房で働くクッキング親子なんですよ。それで、同じコトをやっているからなのか、いろいろな気持ちがシスレイの中にあって、そこから起こるひと騒動があったりします。シスレイは普段姉御肌というか、けっこうチャキチャキとしていて、しっかり者で、みんなを引っ張ったりするタイプなんですけど、何か問題が起こったときに、脆さとか、少女なりの弱さっていうのも出てくるんですよ。なので、それを隠すために強く振舞っていたのかなって思える部分もあって、すごく人間らしい女の子だなっていう印象です」
日高「エリスは、とにかく明るくて元気で、一所懸命な子です。(限定版特典の)ドラマCDでは、とにかく努力家だってことが伝わると思います。でもドジっ子で、ピケだったり、周りのお友だちをちょっと困らせちゃったりとかもする子なんですけど、その元気さとか、明るさとか、一所懸命さが、周りのみんなを助けているというか、元気づけているんですよ。そういうエリスはすごいなって思うし、みんなが慌てている中でも、エリスだけ自分を持っているというか、客観的に見ていたりするんですよ。2人がビックリしているときでも、ひとりだけ落ち着いていて、のん気なんですけど、意見を言えたりとか……。そういうエリスが魅力的だなって思います」

――ゲームの収録はいかがでしたか?

日高里菜

田中「原稿がすごい量だったので、『わー、大変だ』って思いながら収録を始めたんですけど、話が面白いというか、わかりやすいんですよね。だから割とスムーズに、すごくいいテンポで進みました。スタジオも、お茶はタダだし、マッサージ機はあるわで(笑)。すごいスムーズに気持ちよく録らせていただきました」
松来「チャキチャキっていう姉御肌の役をやらせていただくことがあまりなくて、今回はけっこう新鮮な、挑戦する気持ちでやらせていただきました。やっぱり最初は、大丈夫かなって思いながらスタジオに入ったのですが、周りの方に、私の中の姉御的な部分を出していただければ大丈夫っておっしゃっていただいたので、あまり作るということは考えずに、自分の中のシスレイと照らし合わせながら頑張りました。本当に真弓さんがおっしゃったとおりスムーズで。お菓子もいっぱいあったし(笑)」
田中「そうなの。すごく豊富に食べ物があったよね(笑)」
松来「食べ物が豊富で、それを食べている時間のほうが長かったんじゃないかなって、申し訳なくて(笑)。楽しい収録でした」
日高「ピケよりはセリフ量は少ないんですけど、やっぱり叫んだり、転んだりするところがとにかく多かったので、のどを痛めないか不安だったのですが、やってみたらやっぱりスムーズで、予定時間よりも早く、のどを痛めることもなく、無事終わりました。お菓子もしっかり食べました(笑)」
田中「柚子胡椒がおいしかった。お菓子のセレクトもなかなかよかったですね、お煎餅の」
松来「甘いしょっぱいのバランスがすごく良くて(笑)」
田中「何の感想ですか(笑)」

(次ページへ続く)