――アイテムゲッターは、主人公たちが現実世界から、携帯ゲームと携帯電話と、パソコンを持って魔法の世界にトリップしてしまうというお話ですが、皆さんが魔法世界に持ち込むとしたら、何を持っていきたいですか

田中「これはよくある、『無人島に持っていくとしたら』みたいな考え方でいいんでしょうか? 魔法の世界だと、魔法さえ覚えれば何でも出せてしまえそうな気がしちゃうんですけど(笑)。私、先日自分のライブをやったんですよ。とにかく昭和歌謡を歌うっていう会だったんですが、昭和歌謡の赤本が一冊あったら、本当に楽しいですね。一人で端から歌っていって、そうとう楽しかったんですよ。なので、昭和歌謡の赤本、譜面を持っていてきます。いかがでしょう?」
松来「素敵だと思います」
田中「本当にそう思ってる?(笑)」
松来「思ってますよ(笑)。私は、昆布茶の顆粒を持っていきたいです」
田中「好きなんだ」
松来「料理とかに、昆布茶の顆粒を入れると、なんでもおいしくなるので。シスレイに怒られそうですけど(笑)、昆布茶の顆粒をいっぱい持っていきます」
田中「いいわね、家庭的だわ」
松来「本当に思ってますか?」
田中「本当、家庭的ね。さ、里菜ちゃんは?(笑)」
日高「エリスちゃんが持っていったように、携帯電話は絶対持っていきたいですね」
田中「最近の子だわ」
松来「そうですね」
日高「携帯はなきゃダメですね。でもほかに、私クセっ毛なので、へアアイロンも必ず持っていかなきゃダメですね」
田中「どっちか一つよ」
日高「えー迷うなあ。でも、髪の毛がクセっ毛でいたら嫌じゃないですか。伸ばしたいじゃないですか」
田中「じゃあ、そっちね」
日高「でも携帯も……」
松来「二つ折りの携帯だったら、それで挟んで……」
日高「あったかくなきゃ、伸ばせないですよ(笑)。じゃあ、携帯で」

――ひとりひとり個別に収録を行うゲームと違って、限定版特典のドラマCDでは、共演者と一緒になっての収録となったわけですが、その感想はいかがですか?

田中「楽しかったです。α議会のヨハネス(の櫻井孝宏)とかアンヘル(の中尾隆聖)とか、好き勝手にお芝居されてるんですよ。どちらかというと私たちは、キャラを守らねばみたいな、ちょっとマジメな感じなんですね。でもあの人たちは、完全に放し飼いでね。好き勝手にやれていいわね~って思いながら」
松来「真弓さん、言ってましたからね」
田中「中尾さんは好き勝手にやれて、楽しそうでした」
松来「私もα議会の人たちばっかり印象に残って……」
田中「濃いもんね、あの人たち」
松来「台本をいただいたとき、こういう風にやろうみたいな準備をしていたんですけど、あまりのことに、準備の意味がまったくなくなって、本気で怒ったりとか、本気で突っ込んだりして、すごく楽しくできました」
田中「そういうことなんだよね。ゲームって相手のセリフを聞かずに録らざるをえないじゃないですか。でも本当は、想像とは違うかもしれない。今日はそれを強く感じました」
松来「まざまざと(笑)」
田中「やっぱり相手がいて、自分が想像したのとちがう物言いがくると、『あ、そう来たか』っていうのがあるんですよ」
日高「そうですよね」
田中「ひとりひとりの収録だと、想定してセリフを置いているので、本当はちょっと難しいってところがありますね」
日高「私もα議会の方たちが、とにかく濃いなって思ったのもあるんですけど、公式ホームページに、いろんなキャラの声が載っているじゃないですか。それを聴いていたので、目の前でその声を聴いて感動しちゃったっていうのもあります。やっぱりちがうじゃないですか、生で聴くと。パソコンで聴いているピケが、今私の目の前で話していると思うと、感動しちゃって……。会話していることがうれしくなっちゃいました」
田中「なるほどね」
日高「やっぱり楽しかったですね。雰囲気もけっこう明るくて、おしゃべりしたりもしたし、楽しかったです」
田中「相変わらず、お菓子がいっぱいあったしね(笑)」
日高「ありましたね。でも食べられなかったのが悔しいです」
松来「持ってきているから大丈夫」
日高「持ってきてます? じゃあ後で(笑)」

――ご自身でアイテムを作るとしたらどんなアイテムを作りたいですか

日高「さっき話していた、携帯とヘアアイロンをくっつけて、1個になれば便利ですよね。作ればいいんですよ」
田中「なるほど。そういうことができるんだ」
日高「できちゃうんですよ。いいですね~」
松来「私は、絶対に太らない食べ物か、食べたものをなかったことにしてくれるサプリメント」
日高「あー、ほしい」
松来「絶対に作ります」
田中「私は~、惚れ薬よ~(笑)」

――ゲームの収録で苦労したことはありますか?

日高「けっこうエリスはドジっ子なのですが、私もドジっ子なので似ているところが多く、自分のありのままでできたので、あまり苦労したことはなかったような気がします」
田中「キャスティングする時点で、そういうところは選んでくださっているんじゃないですかね。でも、未祐ちゃんはちょっとちがったみたいだけど」
松来「普段なかなか経験のないタイプの役だったので、たまについつい柔らかくなりそうなところを、強くするといった感じで気をつけてやりました」
田中「しゃべる言葉にしたときに、若干、書かれているセリフとどうしてもちがうところってあるじゃないですか。私は口語にこだわる方なので、できるだけナチュラルに、セリフとして自分の口から吐いたときに、ここは潰れるんじゃないかなってところは、なるべく潰したいんですよ。でも、やはり固く読まざるをえないっていうところがちょっと苦労しました」

――ゲームを楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします

日高「アイテムが1,000個以上あったり、自分でアイテムを作ったりするところも魅力だし、個性豊かなキャラクターがたくさん出てきて、ストーリーもすごく面白いですし、楽しんでできると思います。よかったら遊んでください。あと、主題歌の『遥かなる時の旅人』っていう歌を歌っています。歌はちょっと大人っぽいですね。エリスちゃんにしては大人っぽいし、歌詞もけっこう大人っぽいです」
松来「本当にいろいろな楽しみ方ができるゲームだと思います。アイテムを集めるのに集中するもよし、ストーリーをずっと追っていくのもよしで、本当にやりかた次第でいろいろな風に遊べるゲームなので、たくさん遊んでいただきたいなと思います。一緒に入っているドラマCDがですね、なんとシスレイがいるカフェからはじまる話になっていて、いろいろなキャラクターが出てきて、かなり笑えるストーリーになっていますので、そちらのほうもぜひ楽しんでください。よろしくお願いします」
田中「青少年にぜひ楽しんでもらいたいと思うし、お母さんも一緒にやっていただけたら嬉しいなと思います。ぜひお楽しみください」


余談だが、ピケ役の田中真弓に、「魔法使いと海賊王はどちらがいいですか?」とちょっと意地の悪い質問を投げかけたところ、頭を抱えながらも「魔法使いはきっと何でもできちゃうので、腕も伸ばせちゃうんじゃないですかね。そういう点では魔法使いになっておいたほうがいいんじゃないでしょうか」と粋な回答を返してくれた。


DS『アイテムゲッター ~僕らの科学と魔法の関係~』プロモーション映像

ここでは、DS『アイテムゲッター ~僕らの科学と魔法の関係~』プロモーション映像を紹介。日高里菜が歌う主題歌「遥かなる時の旅人」もあわせてチェックしてみよう。


ゲームタイトル アイテムゲッター ~僕らの科学と魔法の関係~
対応機種 ニンテンドーDS
ジャンル 魔法科学アドベンチャーRPG
発売予定日 2009年8月6日
価格 7,140円 (限定版)
5,040円 (通常版)
CEROレーティング A (全年齢対象)
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