どうしてもWindows 7 RC版を導入するコンピュータを新たに用意できない場合は、Windows Vistaとのデュアルブートをお試しください。安全性を高めるため新しいHDDを用意し、図07の画面で「ディスク1」を選択すれば導入可能です。デュアルブートの設定は自動的に行なわれ、Windowsブートマネージャには、Windows 7 RC版とWindows Vistaが並びます(図21~22)。

図20 デスクトップの準備を終えると自動的にログオンが実行され、Windows 7 RC版のデスクトップが表示されます

図21 Windows Vistaとは異なるHDDに導入することで、デュアルブート環境を構築することも可能です

図22 ブートマネージャでは「Windows 7」「Microsoft Windows Vista」が並びます

ちなみにWindows XPの場合も同様の手順でデュアルブート可能ですが、OS名が「以前のバージョンのWindows」と表示されます(図23)。気になる方はEasyBCDを使って名称を変更するといいでしょう。

図23 Windows XPでも異なるHDDに導入することでデュアルブート可能です。ただし名称は「以前のバージョンのWindows」となります

導入後の注意点

Windows 7 RC版では、デバイスドライバとして、Windows Vista用のものが流用できますが、Windows Update経由で導入できるドライバの方が新しいこともありますので、基本はWindows Updateを実行。それでも認識しないデバイスがある場合は、手動で導入した方が確実です。

今回試した環境では、多くのデバイスドライバがWindows Update経由で導入できましたが、SoundBlaster Xi-Fiのみ未認識のまま。こちらはWindows 7用ドライバを公式サイトから導入することで解決しました。国内製品はまだ準備を終えていないようですが、海外製品は順々にWindows 7用ドライバの用意をはじめています。認識しないデバイスがありましたら、そのデバイスの公式サイトを訪れてみましょう(図24~25)。

図24 Windows Updateを行なうことで多くのデバイスドライバが自動的に導入されます

図25 Windows 7 RC版でもSoundBlaster Xi-Fiのデバイスドライバは自動導入されませんでした

阿久津良和(Cactus