ソフトバンクのカシオケータイ「830CA」「EXILIMケータイ930CA」には「美撮り」が搭載されている。透明感のある生き生きとした肌と、目もとの存在感をアップした人物撮影を可能にした、カシオケータイ独自の撮影機能だ。この「美撮り」の企画担当者と女性モデルを交えて座談会を開き、普段のケータイカメラの使い方や「美撮り」の使用感などについて意見を聞いてみた。
今回、座談会に参加してくれたのは、普段からケータイで撮影した画像を自身のブログに掲載している20代の女性モデル3名。カシオ日立モバイルコミュニケーションズからは、「美撮り」の企画を担当した中澤優子氏、マーケティングチームの堀清司氏に「美撮り」やカシオ製端末のカメラ機能について解説などを行ってもらった。
「美撮り」とはどういう機能なのか
――「美撮り」は簡単にいうと、「人物を綺麗に撮影できる機能」なのですが、みなさん、この"美撮り"と聞いて、まずどういったものをイメージしますか?
立木(モデル) 最近のプリクラみたいなイメージですね。肌が綺麗に写ったり、目が大きく写ったりする感じで。
岡本(モデル) そうですね、肌が綺麗に写る印象を受けます。
大橋(モデル) 私もそんな印象ですね。肌とか目とかを綺麗に写してくれるのかなぁーって思います。
中澤(カシオ) そんな写真が、自分のケータイカメラで撮れたら、ブログで使えると思いますか?
立木(モデル) 綺麗な写真が撮れるなら私は嬉しいですね。
――そもそもなぜこの「美撮り」という機能を企画したのですか?
中澤最近は、ケータイのカメラも、デジタルカメラ並みの高画素、かつ、高機能になっており、とてもきめ細かく、綺麗な写真を撮ることができますよね。ただ、その反面、人物の毛穴や化粧崩れ、肌のテカリなどの写したくない部分まで、きめ細かく、リアルに撮れてしまう、そんな経験をしている方は多いと思います。 「背景は、きめ細かく、鮮明に写って欲しいけれど、顔だけは、もうちょっと(粗を隠して)綺麗に見えるように写っていて欲しい」、と思う女性のニーズを機能化したものこそが、「美撮り」なのです。
――画素数が増せば細かいところまで写ってしまいますからね。
中澤 「美白モード」のような撮影効果では、今までにも、世の中にありましたが、背景まで白っぽくぼやけてしまい、本当はくっきり、きめ細かく写したいモノが、思うように撮れない、というトレードオフになっていたかと思います。 この「美撮り」では、撮影している人物の顔の器官位置を自動で検出し、肌を綺麗に見せたり、目をより印象的に見せたりする効果を出します。したがって、肌や目の印象は、より美しくなりますが、人の顔以外の背景やモノは、これまで通りくっきり綺麗に撮れるのです。
――EXILIMケータイ930CAなど、カシオケータイには、撮影モードを選択する「ベストショット」があると思います。そのなかに「人物」モードがありますよね? そのモードと「美撮り」はどのように違うのですか?
中澤 ベストショットの「人物」モードは、肌の色をきれいに調整します。「美撮り」では、さらに、「目元の存在感」や「素肌感」を表現できるようにしています。「人物をいかに自然に綺麗に撮れるか」、「写真うつりをよくできるか」を追求した機能なのです。
堀(カシオ) これまでは自分を撮る際に、ユーザーがホワイトバランスや明るさ調整などを行ったり、小道具を使ってわざとぼかして撮ったりなど撮る側の色々なテクニックが必要でした。でも、そういうことをしなくても顔を綺麗に撮れるようにしたのが「美撮り」です。