ASUSTeK Computerは5月3日、東京・秋葉原のカフェソラーレ リナックスカフェを会場にユーザーイベント「ASUS 20周年大感謝イベント」を開催した。同社の設立20周年を記念したイベントで、最新製品の展示や各種プレゼンを展開。集まったユーザーの注目を集めていた。

会場はおなじみのカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店

会場で見かけた注目製品

まず注目は「Eee Keyboard PC」。発売こそ未定だが、すぐにでも売り出せそうな完成度の高い試作品が展示されていた。タッチパネル液晶が内蔵されているあたりがちょっと"普通じゃ無い"感じだが、見た目は普通のスタイリッシュなキーボード。実はこれ、キーボードでは無く「パソコン」なのだそうだ。

タッチパネル液晶が目立ちまくりの「Eee Keyboard PC」。実は「パソコン」なのだ

キーボードにしか見えないが、中身はIntel Atom N280を搭載したNetbook。本体にはUSBや外部ディスプレイのインタフェースも装備し、バッテリ駆動も可能。スタッフによれば「電車内で利用したり、ノートパソコンの様な使い方が出来る」とのことだが、そう言われても、どう見てもキーボードにしか見えないという面白い製品だ。

今回のイベントでは、上記のEee Keyboad PCのような、将来製品化するかも、といったコンセプト製品の展示が充実していたのが印象に残った。「軍」での利用を想定したというマザーボード「MARINE COOL」もそういった製品のひとつ。

ミリタリーなマザーボード「MARINE COOL」。裏側はセラミック素材のカバープレートで、ここにUPSも内蔵されている

MARINE COOLは、とにかく過酷な環境下での動作を前提としており、電機供給が途切れた場合に備えたオンボードのUPS、メモリが破損した場合に備えたオンボードのシステムメモリ、放熱や堅牢性を考慮したセラミックのカバーなどを搭載する。

システムメモリもオンボード。その手の用途ではメモリだけ壊れるという事例もあるのだろうか……

雰囲気のあるデザインで、ヒートシンクなどもかなり造り込まれている

ほか、デザインがダークグリーン基調の"いかにも"なミリタリー風になっているあたりも特徴だが、ちなみに、こういった"こだわった"デザインは、同社の"通常用途"向けマザーボードでも今後積極的に採用して行くつもりなのだそうだ。

こちらも未来のコンセプト製品。「Formulaシリーズ」と銘打たれたグラフィックスカード

何をもって「Formulaシリーズ」なのかと言えば、最大のポイントは冷却ユニットがフォーミュラカーの形を模した高性能品になっているから、だそうだ

現行の最新製品もズラリ出展。マザーボードなどパーツだけでなく、GPU内蔵で3Dゲームも快適に遊べちゃうAtomノート「N10Jシリーズ」などの完成品PCを試すことも出来た

20周年の記念イベントらしく、最新製品のみならず、なつかしの同社製マザーボードまで幅広く楽しめた。当時は誰もが持ってた名機「P2B」はもちろん出展