利用者がつくるエリアマップも活用しよう
山手線ホーム以外でも計測してみたが、現状では屋内での利用はかなり厳しい状況だと感じた。新宿や渋谷の繁華街にあるファーストフード店であっても、建物が密集する奥まった立地の店舗だと接続できなかった。駅付近の飲食店でも利用できないケースがあるのは注意しておきたい。サービスエリア内であっても、利用できない場所や安定して通信できないところもあるようだ。とはいえ、UQ WiMAXはサービス開始後間もないため、順次環境整備が進めば利用できるようになっていくことも考えられる。今後のエリア拡充や通信の安定化に期待したい。
現状での利用可能エリアの確認は、UQコミュニケーションズの公式エリアマップや、UQ WiMAXの電波状況を報告するWebサイト「みんなでつくるUQ WiMAXマップ」などを活用するのがよいだろう。
「みんなでつくるUQ WiMAXマップ」は、その名の通り、利用者が通信可能なエリアを○印、通信不可エリアを×印で登録することで、UQ WiMAXを利用できるエリアのマップを作成している。自分用のエリアメモとして、こうしたマップを活用するのもよいだろう。エリア登録者の登録数ランキングなどのコンテンツも用意されているので、ゲーム感覚で利用エリアを登録することもできる。
通信サービスは、試験サービス開始から数年間はカバーエリアがめまぐるしく変化する。UQコミュニケーションズは、2012年度末(約4年後)までの人口カバー率90%超えを目指し、エリア拡大に注力している。
カバーエリアが気になる人にとって、実際の利用者からのエリア報告は、サービスの利用を検討している人にとっても重要な情報源になる。UQ WiMAXは、開始して間もないサービスだ。ともに理論値だが、UQ WiMAXの下り最大40Mbpsの通信速度は、他社が提供する下り最大7.2Mbpsよりだいぶ高速だ。この高速なデータ通信サービスがどこでも利用できるのであれば、これほど魅力的なサービスはない。購入の際は、現在のエリアや通信速度だけで判断せず、将来的な利用価値を考慮していただきたい。
(29a/K-MAX)