テスト環境を紹介しておきたい。機材手配の都合で、先に紹介した7枚のグラフィックスカードのうち、GeForce GTS 250 1GB版、同GTX 260 55nm版、同9800 GT、Radeon HD 4870のものは、同一のテスト環境を用いて以前のレビュー記事掲載時に計測したデータを流用している。

今回新規に計測したのはRadeon HD 4770、同HD 4830、同HD 4850の3枚。さらにその3枚で、記事執筆時点に一般公開されていた最新のグラフィックスドライバはCatalyst 9.4(8.60-090316a1-078237C-ATI)だったのだが、これがHD 4770をきちんと動作させることができず、またHD 4770用としてカードに付属していたテストドライバ(8.60-090316a1-078299C)では、今度はHD 4830/4850が上手く動かなかった。

その他の機材も含めテスト環境を以下表で示すが、前述の理由から、グラフィックスドライバの部分があまり揃っていない。多少にしてもドライバで性能が変わることはよくあるので、おおまかな傾向が変わるようなことは無いと思うが、ちょっと留意しておいて欲しい。

■主なテスト環境
GPU HD4770 HD4830 HD4850 HD4870 9800GT GTS250 GTX260
Driver テストドライバ Catalyst 9.4 Catalyst 9.3 GeForce Release 182.08
CPU Intel Core 2 Duo E8500(3.16GHz)
M/B ASUSTeK P5Q-E(Intel P45 Express)
Memry Corsair TWIN2X2048-6400C4(DDR2-800 CL4-4-4-12 1GB×2)
HDD Western Digital WD1500ADFD(10,000rpm SATA II 150GB)
OS Microsoft Windows Vista Ultimate SP1

パフォーマンステスト

以下は3DMarkの06とVantageの結果をグラフにしたもので、3DMark06では解像度を変更して、3DMark Vantageではプリセットを変更してそれぞれのスコアを計測している。

消費電力テスト

そして消費電力。いつものように「ワットチェッカー」でシステム単位の消費電力を計測したもので、「ロード」の項目は3DMark VantageのGRAPHICS TEST 2を実行中のピークの消費電力だ。