卓越した操作性と飽きさせないミッションでゲームに引き込まれる
本作のメインとなるのは、シングルプレイ向けの「キャンペーン」。与えられたミッションの達成を目指すモードだ。「キャンペーン」モードには、「アークタワーの破壊」など各ステージのクリア条件があり、そこに行き着くまでに敵の撃破や通路の確保など、小さなミッションをいくつもこなすことになる。これが飽きさせないカラクリで、小さな達成感が連続するため、もう少し先までとドンドンのめり込んでいくのだ。ちなみに、難易度は4種類から選べるうえ、序盤では、各場面で必要な操作方法が表示されるなどチュートリアル要素も含まれているので、FPSの初心者でもすんなりとゲームに入っていける。
プレイの止め時がわからなくなるほど熱中できるのには、操作のしやすさも大きく影響している。左のアナログスティックで「移動」、そしてスティックを押し込むと「走る」に変化する。歩くのと走るのを戦況に合わせて瞬時に切り替えられるのは実に便利だ。右のアナログスティックは「視点の移動」で、押し込むとこちらは「ズーム」になる。ズーム状態にしないと、移動するだけで照準が広がって弾が当てにくくなるのはリアル系FPSのお約束だ。このほか、「射撃」「武器の切り替え」「手榴弾を投げる」「しゃがむ」といった戦闘に必要な動作はL/Rボタンに集中。このおかげで、変化が激しく、とっさの判断が求められることの多い戦場でも、焦ったり、ストレスを感じたりすることなく対応できる。十字キーの上を押すと、次にどこへ向かえばいいのかを「矢印」で示してくれるのも秀逸なシステムといえそうだ。
また、敵味方ともに思考ルーチンが優秀なのも、ゲームを盛り上げるのに一役買っている。味方となるキャラが弾を再装填(リロード)するときはプレイヤーにフォローを頼み、プレイヤーが敵から攻撃されると、「隠れろ」と的確な指示を出してくる。敵もこちらが銃撃すれば隠れるポイントを変更したり、こちらの攻撃が弱いと見るや積極的に前進してくる一方で、逆に不利になると防御に専念したりする。
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