町田はデパートと呼ばれる大型店舗が10軒もある、東京郊外でも有数の大都会ですが、現在の町田の繁栄は小田急線なしには語れないでしょう。町田は小田急電鉄という鉄道とともに発展した町です。そんな小田急町田駅の上にあるのは小田急百貨店。町田の精神的な中心だと言っても過言ではありません!

町田駅から外に出ることなくデパートへ

町田の精神的な支柱となる小田急百貨店には屋上があります

小田急百貨店は、日本が戦後の高度経済成長に一息ついて成熟期に突入する1976年に開業(ちなみに1976年は日本の文化的にも非常に重要な年で、ロッキード事件が勃発し、VHSビデオが発売され、村上龍が「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を獲り、ピンクレディが「ペッパー警部」でデビューし、太田裕美が「木綿のハンカチーフ」を歌い、萩本欽一が「欽ドコ!」で芸能界の頂点を極め、大橋巨泉による「クイズダービー」が始まる)し、今日まで町田の繁栄を支えています。

小田急百貨店町田店は9階建て、10階にあたる部分が屋上です。最近は百貨店の経営は不況で落ち込んでいる、という噂を聞いたことがあるのですが、ここ町田では、百貨店にたくさんの人が集まっていました。

町田を一望できる小田急百貨店の屋上。デパ屋の中ではオーソドックスな部類

だだっ広い庭には鳩も居ます

どうですか? この何とも言えぬ"普通感"。僕はここに町田という街の本質を見た気がしました。変に気高く止まりすぎることもなく、かと言って媚びるでもなく、それは普段着の魅力に溢れている屋上でした。

デパ屋にはお馴染みのプチ神社。だだっ広い場所でこういうものを見ると安心しますね。日本人だからでしょうか

"豊川稲荷"は、町田小田急の守り神。立て看板によると小田急電鉄の輸送力増強計画とともに町田駅周辺の再開発が行われ、その中でこの百貨店は誕生したのだとか。その中で、商売繁盛の神様である豊川稲荷の分霊が行われたのだとか。不景気をぶっ飛ばすために、僕もお参りをしました。……続きを読む