アメリカで2005年8月29日にスタートしたタイムリミット・サスペンス『プリズン・ブレイク』。日本でも2006年5月11日にDVDの販売・レンタルが始まり、早くもその年のTSUTAYA海外TVドラマ部門年間ランキングのNo.2に食い込む大ヒットを記録。'07年はNo.1、2を独占し、'08年はNo.2(シーズン3)、No.5(シーズン2)、No.7(シーズン3)と全シーズンがトップ10入りを果たす偉業を達成した。そんな、現在の海外ドラマ・ブームの中核となった本作が、ついにシリーズ完結を迎える。弊誌では、多忙を極める主演のウェントワース・ミラーをロサンゼルスと日本で直撃することに成功した。独占コメント満載のインタビューを堪能して欲しい。
――ようやく、念願の初来日が実現しましたね!
ウェントワース・ミラー(以下:ウェント)「このドラマが日本でも大ヒットしていることを知っていたから、ずっと行きたいと思っていたんだ。夢が叶って嬉しいね。成田空港には、僕の到着を待ちわびる大勢のファンがいて驚いたよ。僕らを最後まで応援し続けてくれた日本のファンに深く感謝している」
――オフの時に、明治神宮や竹寺を訪れたそうですが、他に日本で行ってみたい場所は?
ウェント「富士山だね。天気が良いと僕が泊まっているホテルから見えるんだ。あの眺めは格別さ。実は、僕の趣味は旅行なんだ。異国の地は僕の心を豊かにし、開眼させてくれる。今回はプロモーションの仕事が忙しくて近くまで行けないけど、次は富士山登頂のために日本へ戻って来たいよ」
――共演者の中では、サラと一番仲が良いとか
ウェント「サラは僕の理想の女性だ。でも残念ながら、サラ役のサラ・ウェイン・キャリーズは、結婚して子供もいるんだよね(笑)」
――あなた好みの、自信を持った女性にはまだ巡り合っていないんですか?
ウェント「今のところ、サラだけさ」
――そこは、サラひとすじのマイケルと共通してますね
ウェント「僕とマイケルは似ているんだ。恋愛に誠実なところが特にね。マイケルとサラは理想的な関係だと思う。彼女のおかげでマイケルは自分がどんな人間でいるべきかを思い出すことが出来る。そして、すべてを受け入れてくれる女性のため、愛に値する人間になろうとするんだ。僕らは皆、そういう運命の人を探し求めているんじゃないかな」
――シーズンを追うごとにマイケルのキャラクターは変化していますが、ファイナルではどうなってしまうのでしょう
ウェント「マイケルは、目的を遂げるために自分の手を汚してきた。今や純粋なヒーローとは言えないくらいだ。彼が後ろ暗い過去やサラとの愛に悩み、自分なりの答えを出す。そこに注目して欲しいよ」
――プライベートについてもお聞かせ下さい。今はまっていることは?
ウェント「スクラブルという、単語を作成して得点を競うボードゲームをよくやっているよ」
――1人暮らしだそうですけど、料理はしないんですか?
ウェント「ノー(笑)引っ越して10カ月経つんだけど、オーブンは新品さ。一度も使っていないからね」
――ご家族のほとんどが弁護士という高学歴な家庭に育ったのに、なぜ俳優を目指したのですか?
ウェント「今まで自分が学んだことは、俳優業に生かされているよ。僕が成功できたのも、過去の積み重ねがあったからさ。人間は生きていく上で、本当に言いたいことや感情を押し殺して生きているものだ。でも演じるという職業は、そういった想いをすべて表現することで、ある種のセラピーやカタルシス効果を得ることが出来る。僕は、そこに魅力を感じて俳優を目指したんだ。今後も出来るだけ長く、この仕事を続けていきたいよ」
ロサンゼルスの撮影現場で、「日本に行きたい」と夢を語っていたウェントと、約1カ月後に日本で再会! 優しい振る舞いは、当たり役となったマイケル以上に魅力的でした。ちなみに、彼は無類の麺好き。新宿歌舞伎町のラーメン・レストラン、神座(かむくら)には、来日時の記念写真と丁寧に書かれた直筆サインの色紙が飾ってあります。ファンなら、ぜひ1度訪れてみては?
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Wentworth Miller
1972年6月2日生まれ イギリス、オックスフォード州チッピング・ノートン出身 36歳 政財界の大物を多く輩出したプリンストン大学を卒業後、周囲の反対を押し切ってショウビズ界へ。1998年、人気ドラマ『バフィー~恋する十字架~』で俳優デビュー。『プリズン・ブレイク』('05~09)主演に抜擢されたことで、スターの仲間入りを果たした。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを成功に導いたゴア・バービンスキー監督の大作『バイオショック』('10)主演に起用されるとの噂があり、その真偽が気になるところだ。