久しぶりのペルチェ搭載クーラー

先週は冷却系の新製品が多かったが、今週も注目の大型製品が登場している。Cooler Masterの「V10」という製品で、ペルチェ素子を採用したCPUクーラー。強制的に冷却できるため、空冷ながら、200W以上の冷却能力があるという。価格は18,000円前後。ユーザーからの注目も高いようで、かなりの問い合わせがあったそうだ。

Cooler MasterのCPUクーラー「V10」

こんなネタも(T-ZONE PC DIY SHOP)

ベース部から伸びるヒートパイプに取り付けられたペルチェ素子により、熱を強制的にラジエータに逃がす仕組み。コントローラも本体に搭載されており、サイズが巨大という以外は、普通のCPUクーラーと同じように利用できる(ただし、ペルチェ素子は消費電力が大きい。スペックによると最大70Wとのこと)。

ベースの上にあるのがコントローラ。その左、ヒートパイプに接触しているのがペルチェ素子だ

サイズは非常に大きい。右側のラジエータでは、エアフローでメモリの冷却も期待できる

本体サイズは236.5×129.6×161.3mm、重量は1,200g。大きさが大きさだけに、ケースとの干渉が問題となるが、T-ZONE PC DIY SHOPがテストしたところでは、Cooler Masterの「CM 690」やAntecの「Twelve Hundred」などで設置することができたという。詳細については、ショップに相談して欲しい。

韓国からの新参メーカーThermoLab

ThermoLabという聞き慣れないメーカーから、「BARAM」という名前のCPUクーラーが登場。同社は韓国の企業で、"BARAM"は韓国語で"エアフロー"の意味になるそうだ。代理店はサイズ。12cmファンが取り付け可能なサイドフロータイプの製品になっており、価格は6,000円前後だ。

ThermoLab製のCPUクーラー「BARAM」

韓国製。意味はエアフローとのこと

フィンが平行ではなく、湾曲したものが積み重なっている点が特徴のCPUクーラー。これにより、エアフローのロスを最小限に抑えるという。またヒートパイプも分散して配置することで、効率の良い放熱を実現したとしている。

波打つようなフィンが特徴のクーラー

ヒートパイプが分散して配置されている

2,000rpmの高回転でノイズは19dBA

Cooler Masterからは、2,000rpmで19dBAという静音を実現したという12cmファンが登場している。LED付きで、色はグリーンとレッドの2種類。価格は1,800円前後。また、同じ形状で回転数を抑えたタイプも同時に発売されている。こちらは1,200rpmでノイズは15dBA。価格は同じだ。

2,000rpmの12cmファンで19dBAというのは異常とも言える静かさ

こちらは回転数を落としたタイプ。なぜかパッケージが違う