すべてのタブに[×]ボタンを表示させる

続いてタブに関する設定を紹介しましょう。Firefox 3のタブには、[×]という閉じるボタンが用意されており、クリックひとつでタブを閉じることが可能です。しかし、先ほどの図09~10をご覧になるとわかるように、大量のタブを開くと表示幅の関係で同ボタンが表示されなくなるため、不便を強いられたことがあるのではないでしょうか。

この現象はタブの表示幅に関する自動調整機能と大きく関係しており、タブの表示幅が小さくなるとWebページのアイコンや名前を優先し、[×]ボタンを非表示にしてしまうのです。読者のなかには常に同ボタンを表示させた方が操作しやすい、と感じ方もおられるのでは。最後はこのタブボタンに関するチューニングを行ないましょう。

タブの[×]ボタンに関する設定は「browser.tabs.tabClipWidth」で制御されており、タブの表示幅が同設定値以下になりますと、[×]ボタンを非表示になる仕組みになっています。つまり初期状態では、タブの表示幅が140ピクセル以下になると同ボタンを非表示になります。今回は常に表示させることを目的としていますので、同値を「0」に変更し、Firefox 3を再起動してください。これで、タブの表示幅が最小サイズに調整されても、常に[×]ボタンが表示されるようになります(図11~12)。

図11 タブの表示幅が「browser.tabs.tabClipWidth」の設定値以下では、[×]ボタンが非表示になりますので、ここでは「0」に変更し、Firefox 3を再起動してください

図12 再起動後は大量のタブを表示し、タブの表示幅が最小サイズになっても、各タブに[×]ボタンが表示されるようになります

Firefoxのカスタマイズ方法に関しては、「Firefoxチューニング - Firefoxのカスタマイズ方法 」をご参照ください。

阿久津良和(Cactus)