ここからは、性能をチェックしていこう。チップセットにはグラフィックス機能として「Mobile Intel GMA 4500MHD」を内蔵する統合型のMobile Intel G45 Expressを採用。さすがに、チップセットに内蔵されているグラフィックス機能だけに3D性能はそれほど高くはない。最新の3Dゲームを高解像度で楽しむのは厳しいといえるが、それでもオンラインRPGならば十分に遊べる性能を持っている。

その一方で、CPUにはデュアルコアのCore 2 Duo P8700を採用してしていることもあり、ハイビジョン映像の再生には強さを発揮する。Mobile Intel GMA 4500MHDが、H.264、MPEG-2、VC-1とBlu-rayなどハイビジョン映像で使われる動画フォーマットの再生支援機能を搭載しているのもポイントだ。フルHD画質の動画ファイルやBlu-rayタイトルの再生でもCPUの使用率は20~48%程度と半分以下。ほかの作業を並行して行える余裕がある。これは地デジの視聴や録画でも同様で、筆者が試用した際のCPU使用率は最高でも47%程度だった。地デジ放送を楽しみながらWebサイトを見たり、資料を作ったりといった「ながら作業」も十分に可能というわけだ。

PCMark05 PCMark 5620
CPU 6343
Memory 5186
Graphic 2516
HDD 7003
3DMark06 3DMark 1077
FFベンチ High 2712
Low 3900

映像を存分に楽しめる1台

DESKPOWER F/D90Dは、インテリアのような可愛らしさを持つボディに、パソコンの中~上級者でも納得のスペックを持っているのが大きな魅力だろう。デュアルコアCPUと4GBという大容量なメモリのおかげもあって、かなりキビキビとOSが動作してくれる。しかも、地デジやBlu-rayの視聴ができるだけではなく、ほかの作業を並行できるだけの余裕のあるスペックが心強い限りだ。

アンテナ入力やACアダプタの接続コネクタ部分にはカバーを付けられるおかげで配線をスッキリできるのに加え、左側面にはUSBやメモリカードスロット、ヘッドホン、マイクなど使用頻度の高い端子類を集めるなど、使いやすさと見た目の両立をうまく図っているのも見逃せない。液晶のサイズは19型ワイドとリビング用TVとしては少々小さいが、寝室や一人暮らし用TV/PC/ビデオレコーダー、さらにはDVD/Blu-rayプレーヤーとしてはピッタリ。自分用のPCとして、欲しくなってしまう1台だ。

■評価機の主な仕様
型番 FMV BIBLO F/D90D
CPU Intel Core 2 Duo P8700(2.53GHz)
チップセット Mobile Intel GM45 Express
メモリ 4GB PC3-8500 DDR3 SDRAM
HDD 1TB
光学ドライブ Blu-ray Discドライブ
グラフィックス Mobile Intel GMA 4500 MHD(チップセット内蔵)
ディスプレイ 19型ワイド(1,440×900ドット)
オーディオ チップセット内蔵+High Definition Audioコーデック
ネットワーク 10/100/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN
インタフェース ダイレクトメモリースロット(SD/SDHC/メモリースティック対応)、IEEE 1394、USB 2.0×5
テレビ機能 HD対応地デジチューナー
サイズ/重量 約W465×D211×H391/約11kg
OS Windows Vista Home Premium SP1
店頭予想価格 220,000円前後