今回発表された「FMV BIBLO NF/D75」は、2009年春モデル「FMV BIBLO NF/C70」の後継機。前モデルとの大きな違いは、前述の通り光学ドライブがDVDスーパーマルチからBlu-ray Discドライブへと変更された点と、液晶ディスプレイが15.4型ワイドからアスペクト比16: 9の15.6型ワイドへと変更された点。それに加え、CPUもパワーアップしている他、メモリが2GBから4GBへ、HDDが320GBから500GBへと増えている。これらの仕様変更が意図するところは、ずばり「ハイビジョン再生機能の強化」である。

■前モデルとの主な変更点
FMV BIBLO NF/C70 FMV BIBLO NF/D75
CPU Intel Core 2 Duo P8600(2.4GHz) Intel Core 2 Duo P8700(2.53GHz)
メモリ 2GB 4GB
HDD 320GB 500GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチ Blu-ray Discドライブ
ディスプレイ 15.4型ワイド(1,280×800) 15.6型ワイド(1,366×768)
無線LAN IEEE802.11b/g/n対応(一部の機種を除く) IEEE802.11b/g/n対応

付属の再生ソフト「WinDVD for FUJITSU」で、DVDやBlu-ray Discコンテンツをストレスなく楽しめる

ここで気になるのは、GPUチップを搭載していない「FMV BIBLO NF/D75」で、Blu-ray Discなどのハイビジョン映像が快適に再生できるのかという点だ。しかしご安心あれ。「FMV BIBLO NF/D75」のチップセット「Mobile Intel GM45 Express」の内蔵グラフィックス機能「Mobile Intel GMA 4500MHD」には、ハイビジョン映像再生支援機能が搭載されているのだ。具体的には、Blu-ray Discなどで使われるコーデック「H.264」の他、「VC-1」や「MPEG-2」のハードウェアデコードに対応。そのため、特に機器がなくても、Blu-ray Discを始めとするハイビジョン映像をストレスなく楽しめるのである。

地デジ映像の再生機能を検証できる「ストリーム出力テスト for 地デジ」

チップセットの機能だけでどこまで快適に再生できるのかを確認するため、バッファローの「ストリーム出力テスト for 地デジ」を使って、ハイビジョン映像の再生能力を検証した。マシンにもっとも負荷のかかるDPモード(1,920×1,080、30fps)でもフレーム再生率が99.93%と、ほぼコマ落ちのない状態で再生できている。

「FMV BIBLO NF/D75」での検証結果。すべてのモードでほぼ問題なく再生できている