CPUに使用されているIntel Atom Z500シリーズはMID用のプロセッサということもあり、ヘビーな用途には向かない。グラフィックスも強力とは言えず、3Dゲームなどは動かないものの方が多いだろう。

もっとも、HDDはMIDなどに使用されることの多い1.8インチではなく、一般的なノートと同じ2.5インチを採用しているため、アクセス速度は高速。アプリケーションの起動やデータの読み込みなどの際も、あまりストレスは感じない。

なお、評価機はIntel Atom Z530(1.6GHz)に160GBのHDDという構成だったが、ベンチマークは下の表のような結果になった。パフォーマンスがいいとは言いがたいが、実際に使用した印象ではそこまで遅い感じはしなかった。OSがWindows XPということもあり、動作自体はキビキビとしており、メールやWeb程度ならまったく問題なく快適に使用できる。また、グラフィックスは動画アクセラレータが搭載されているため、対応ソフトを使えばCPU負荷をあまりかけずに動画を再生することも可能だ。

■PCMark05(外部ディスプレイに接続して1024×768ドットで測定)
PCMark Score CPU Score Memory Score Graphic Score HDD Score
N/A 1483 2212 N/A 3289
フルパワーモードにてFFBenchをデモモードでループさせたバッテリ持続時間 2時間1分

バッテリ駆動時間は、カタログ値で約3.1時間となっているが、FFbenchをデモモード、ループで走らせてみたところ、1時間56分で本体前面のLEDが点滅しはじめ、2時間1分で強制的に休止状態に移行した。使い方にもよるが、メールやWeb程度なら2時間半くらいは保つのではないだろうか。

ちなみに、本製品に付属するACアダプタは、比較的小型で持ち歩く際もあまり苦にならない。ただし、本体が電源オフの場合は充電の状態が分かりづらいのが多少気になった。

製品に付属するACアダプタは小型軽量タイプだが、多少厚みがあり、コネクタ部分も格納できないため若干かさばる

LEDランプは電源オン/オフの状態を示すものがひとつだけ。バッテリの充電状態や、HDDへのアクセスなどが分かりづらいのが少し残念