新しい主人公が活躍するシリーズ最新作『ぷよぷよ7』

1991年の誕生以降、高い人気を誇る「ぷよぷよ」シリーズの最新作が発表された。その名も『ぷよぷよ7(セブン)』で、ニンテンドーDS / Wii / プレイステーション・ポータブルでの発売が予定されている。本作では、新主人公"あんどうりんご"と新ルール「だいへんしん」が登場し、今までにない世界観とルールでぷよ勝負が繰り広げられる。もちろん、シリーズおなじみの"アルル"や"アミティ"などのキャラクターや『ぷよぷよ通』『ぷよぷよフィーバー』ルールなども収録されている。

新ルール「だいへんしん」は、落ちてくる"ぷよ"の大きさやキャラクターが変身することで、一発逆転&大連鎖が可能となり、「ぷよぷよ」初心者から上級者までが自分の遊び方で楽しめる新ルール。"ぷよ"を大きく変身させる「でかぷよラッシュ」では、通常同色4個をつなげなければ消えない"ぷよ"が3個で消えるうえ、テンポ良く連続させて"ぷよ"を消していくことで、連鎖を組まずとも連鎖扱いとなる「うわのせれんさ」となり、対戦相手により多くの"おじゃまぷよ"を送ることが可能。

『ぷよぷよ7』タイトル画面

ストーリーモード

新ルール「だいへんしん」

ぷよぷよモード

なぞぷよモード

加えて、"ぷよ"を小さく変身させる「ちびぷよフィーバー」では、あらかじめ連鎖が作られた「連鎖のタネ」を降らせることで、誰でも連鎖の爽快感が楽しめ、上級者は今までのシリーズにない規模の大連鎖に挑戦することもできる。

このほか、チュートリアルの「じゅぎょう」モードを初心者から上級者まで楽しめるように、パワーアップして収録。初めてぷよぷよを遊ぶ人でも安心のルール説明や対戦で勝つために必要な連鎖の組み方を学べる練習機能など、さまざまな機能を加えている。また、ニンテンドーDS版では、「Wi-Fi対戦」や製品版カートリッジ1枚と人数分のニンテンドーDSがあれば対戦できる「ワイヤレス対戦」などの各種モードも収録しているという。

「Wi-Fi対戦」

「8人対戦」

ゲームタイトル ぷよぷよ7
対応機種 ニンテンドーDS
Wii
プレイステーション・ポータブル
ジャンル アクションパズル
発売予定日 2009年7月30日(ニンテンドーDS)
2009年冬(Wii / プレイステーション・ポータブル)
価格 5,040円
CEROレーティング A (全年齢対象)
(C)SEGA

まとめ:ゲーム界の雄がついに本腰を入れてきた!?

今回の発表である意味、衝撃的だったのは、やはり『BAYONETTA』(Xbox 360版と思われるデモプレイを披露)と『End of Eternity』(ムービーのみ)という2本のオリジナルタイトルをプレイステーション 3版とXbox 360版という2つのハード向けに制作しているということだった。

利益確保のためには、欧州で堅調な販売を見せるプレイステーション 3と、米国において圧倒的な数で普及しているXbox 360のマーケットシェアは、昔からゲームを制作するうえで無視できないものと聞く。また、Xbox 360はもとより、プレイステーション 3でさえもワールドワイドなソフト制作のイニシアチブはすでに国内から離れ、海外が勢力を増している。このため、国内だけに目を向けたゲームはニンテンドーDSやプレイステーション・ポータブルなど比較的、開発費が少なくてすむハードでの発売となり、国内のみでペイするのが難しいプレイステーション 3およびXbox 360の国内制作ソフトのラインナップは減少傾向に陥ってしまったといえるだろう。

そこにきて『BAYONETTA』『End of Eternity』というハイスペックマシン用のオリジナルタイトルを用意してきた同社の意図を想像するに、国内制作でも海外で人気を得ることができる新たなシリーズ作品を模索した結果が『BAYONETTA』であり、『End of Eternity』なのではないだろうか。私見だが、特にデモプレイを見る限り、アクションゲームが根強い人気の米国・欧州で『BAYONETTA』は、人気作になる潜在能力をかなり秘めていると感じた。

また、同社の国内向けソフトは『初音ミク -Project DIVA-』や『プロ野球チームをつくろう!2』『ぷよぷよ7』など、認知度が高く、ある程度の発売本数が見込めるラインナップがそろっている。ゆえに今回の発表会では前回に比べタイトル数は半減したが、中身は充実したラインナップになっていたと言えるのではないだろうか。これら作品の今後の続報に期待してほしい。弊誌でも各タイトルの新たな情報が入り次第、順次お伝えしていくつもりだ。