それでは、低消費電力版のGeForce 9600 GTを実際にテストしてみよう。なお、今回のテスト環境は以下の通りだ。
9600 GT(低消費電力版) | 9600 GT(通常版) | |
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Driver | GeForce Release 182.08 | |
CPU | Intel Core 2 Duo E8500(3.16GHz) | |
M/B | ASUSTeK P5Q-E(Intel P45 Express) | |
Memry | Corsair TWIN2X2048-6400C4(DDR2-800 CL4-4-4-12 1GB×2) | |
HDD | Western Digital WD1500ADFD(10,000rpm SATA II 150GB) | |
OS | Microsoft Windows Vista Ultimate SP1 |
3DMark06 Build 1.1.0/3DMark Vantage Build 1.0.1
まずはパフォーマンスを確認する。3DMark06では解像度、3DMark Vantageではプリセット別に負荷の度合いによるパフォーマンスを測定している。
消費電力
消費電力は、いつものように「ワットチェッカー」でシステム単位の消費電力を計測したものだ。ロードの項目は3DMark VantageのGRAPHICS TEST 2を実行中のピーク値。
"メイン"にも"とりあえず"にも優秀
低消費電力版ではクロックが下がっている分、パフォーマンスは通常版から微妙に落ちているが、ユーザーの実環境で確実に体感できるほどの差では無い。一方で消費電力はアイドル時/ロード時ともに割と大きく改善している。
残る判断材料は価格差だが、実売価格で、低消費電力版は通常版より2,000円前後、価格が上がってしまうようなのだが、個人的な"お買い物感覚"で言えば、その程度の差であれば、わざわざ通常版のGeForce 9600 GTを選ぶ理由にはならないように感じる。
3DMarkのスコアを見て貰えればわかるが、ハイエンドゲーマーでも無い限り、このGPUで不便を感じる場面は少ない筈だ。補助電源が不要など使い勝手も良い。価格も大体1万円ちょっとで非常に手頃。グラフィックスカードが必要になった時に、"とりあえず"で買っても後悔は少ないだろう。多くのユーザーにオススメできる製品だ。