4月から始まった新制度には、自治体の条例などで地域を限定したものも多数ある。そんな中から観光などで訪れる可能性のある地域の新たな制度やユニークな事例を以下、ご紹介する。

首都圏JR駅全面禁煙

4月1日から首都圏のJR駅での全面禁煙がスタートした。対象となるのは東京駅を中心に約50キロ圏内にある1都4県の計226駅。一部の主要駅では「喫煙ルーム」を存続するが、ホームでの喫煙はできなくなる。また、JR西日本も京阪神地区の全駅を含む計251駅で7月1日から全面禁煙化が行われる予定だ(一部はすでに実施)。

野良猫への餌付けが禁止に(東京都荒川区)

4月1日から「良好な生活環境の確保に関する条例」が施行された東京都荒川区では、野良猫やカラスなど飼い主のいない動物への餌やりが禁止となった。住民から区に苦情の申し出があった場合には、必要に応じて立ち入り調査が行われ、これを拒否したり虚偽の回答をした場合には最高で10万円の罰金が科せられる。また、調査後の勧告に従わなかった場合にも5万円以下の罰金となる。

砂丘の落書きに最高5万円の罰金(鳥取県鳥取市)

鳥取県鳥取市では4月1日に「砂丘保護条例」が施行された。国立公園特別保護区である鳥取砂丘の景観を損ねる落書きが近年相次いでいることを理由に、意図的に描かれた面積10平方メートル以上の特定の図形や文字の落書きや、ごみのポイ捨て、ゴルフボールの打ち放し、ロケット花火の発射といった迷惑行為には最高5万円の罰金が科せられる。

町内で結婚披露宴を挙げる夫婦に助成金(沖縄県久米島町)

沖縄県久米島町では、町内で結婚披露宴を挙げる夫婦に助成金を支給するユニークな条例が4月1日に施行された。新郎・新婦のどちらかが町に住民登録があり、税金を滞納していないことが条件で、50~99人の規模の結婚披露宴には30万円、100人以上で50万円の助成金が支払われる。なお、住民登録の期間に制限は設けられておらず、町内に転入後1日でも助成を受けることができる。