前回はインパクトのあるSF的なデザインについてチェックしたが、日本エイサーのゲーミングPC最高峰に位置する実力は中身にも詰まっている。スキのない性能に加え、HDDを容易に増設できるなど使い勝手も上々。今回は、その使い勝手のよさと処理能力の高さに迫りたい。

評価機の主な仕様  [CPU] Intel Core i7-940(2.93GHz)  [チップセット] Intel X58 Express  [メモリ] 6GB  [HDD] 2TB  [ディスプレイ] なし  [サイズ] 約W190×D490×H430mm  [OS] 64bit版Windows Vista Home Premium  [直販価格] 約280,000円

フロントからHDDをラクラク増設

Vistaのエクスペリエンスインデックスでは、すべての項目で最高評価の5.9を達成している

まずメカニカルなデザインが目を引く「Aspire G7710」だが、そのスペックも魅力的だ。CPUはクアッドコアの「Intel Core i7-940」、メモリは6GB、HDDは1TBが2台、グラフィックスはNVIDIA GeForce GTS 150が2枚のSLI構成、光学ドライブはBlu-rayディスク、OSは64bit版のWindows Vista Home Premiumと現在最高峰に近いものがそろっている。3Dゲームが快適なのはもちろん、動画の視聴や編集にもいいだろう。映像出力はDVIしか備えていないが、DVIをHDMIに変換するコネクタを標準で付属しており、大画面テレビにも出力可能となっている。

それに加えて便利なのが、拡張のしやすさだ。3.5インチ内蔵ベイにはフロントからアクセス可能となっており、専用のマウンタにHDDを固定し、挿し込むだけで増設を完了できる手軽さ。最大4台まで接続が可能となっている。

また、拡張ボードを取りつけるにはサイドパネルを開く必要はあるものの、固定にはプラスチックのフックが採用されており、ドライバを使わずに増設を完了可能だ。

内蔵3.5インチベイにはフロントから簡単にアクセスでき、増設も専用のマウンタにHDDを固定するだけと手軽だ

さらに、背面には6ピンのIEEE1394コネクタや2基のeSATAコネクタも用意されており、外付け機器の増設にもバッチリと対応できる。

PCを机の下に置いて使う人にとって便利なのが、USBやヘッドホン、マイク端子がフロントの上部に集中していること。ボイスチャットするためのヘッドセットやゲームパッドをさっと取りつけできるのがありがたい。このほか、フロントの中程にはCFやメモリースティック、SDカード、xDカードなどに対応するマルチカードリーダも備わっている。

フロントの上部にUSB、ヘッドホン、マイク端子を容易。なお、三角なのは電源ボタンで起動中は青く光る

フロントパネルを開いたところ。中程にマルチカードリーダが搭載されている