次に、入力デバイスを見てみよう。NFシリーズでは、テンキーが搭載されているのが特徴だ。テンキーがあるのとないのとでは、Microsoft Excelなどの表計算ソフトの入力効率がかなり変わる。数字を扱う機会が多い仕事では、必須のキーだといえるだろう。従来のシリーズではテンキーのキーピッチが14.3mmとかなり小さく、お世辞にも使いやすいとはいえなかった。しかし、今回の新モデルでは、テンキーのキーピッチ18.4mmを確保。かなり使いやすくなっている。しかも、キーストロークもしっかり確保されている上にデザイン性も高い。

通常の文字のキーは、キーピッチは18mm程度。「サクッ」とした打ち応えで使いやすい

テンキーのキーピッチは18.4mmとかなり大きくて入力しやすい。高級感のあるデザインも印象的だ

タッチパッドの大きさは、実測でW66×H37mm程度。2つのボタンがパッド下部に配置されているタイプだ。ボタンのデザインはシルバーの光沢タイプで見た目にカッコいいが、指紋がつきやすいのが残念。タッチパッドはグリップ感が弱くサラサラとした感触だが、反応が悪いわけではなく、むしろ軽快に操作できる。

サラサラとした感触が心地よいタッチパッド。ボタンのストロークはやや浅め

パームレストの高さは80mm程度。しっかり確保されているので、入力中に手が疲れる心配も少ない

キーボード周辺に余計なボタンはなく、電源ボタンと、サポートソフト起動用のボタンが配置されているのみ

インタフェース類はシンプルな構成

「FMV-BIBLO NF/C50」はNFシリーズのエントリーモデルでありながら、拡張性は比較的高い。HDDやメモリの交換はネジを1~3個外すだけで手軽に行なえる。それぞれの容量は普通に使う分には問題ないが、よりパワーを求めるならパーツを変えてみるといいだろう。ただしメモリに関しては、Windows Vistaの仕様上3GB以上は認識されないので注意すること。

背面にあるHDDスペースのフタを外したところ。外すネジは合計3個と、換装も手軽に行なえる

HDDは2.5インチの320GB。必要に応じてより大容量なHDDに交換するといいだろう。富士通製でないのは試用機のためか?

メモリスロットは2基で、標準では1GBのSDRAMが2枚ささっている。4GBにまで増設可能だ

背面にはさらに、拡張用のスロットも用意されている

バッテリのサイズは比較的コンパクト。駆動時間が短いのが残念だが、据え置きノートなら仕方がない

バッテリの駆動時間はカタログスペックで約1.9時間。今回は試用機のため駆動時間の計測を行なわなかったが、実際にはもっと短いだろう。Mobile ノートではないので駆動時間が短いのはしょうがないが、万が一の事態を考えると、もうちょっと長くてもいいのでは?といったところだ。

その他のインタフェース類は、本体左側面に集中して配置されている。前面と右側側面には端子類がまったくないシンプルな設計だ。ただ、左利きでなおかつUSBマウス使う人にとっては、左側面にもUSB端子が欲しいところだろう。

本体前面には、無線LANのスイッチのみが配置されている

本体後面のインタフェース。USB2.0×1と有線LAN端子のみの構成だ

右側面には、DVDスーパーマルチドライブが搭載されている

左側面は、左からPCカードスロット(上)、SDカードスロット(下)、オーディオ端子、USB2.0×3、RGB端子にACアダプタ用端子を用意

PCカードスロットには、ダミーカードが収納されている

SD/SDHCカードスロットは、PCカードスロットの下に配置

DVDスーパーマルチドライブは右側面に配置。同シリーズでは、Blu-rayディスクドライブ搭載モデルも用意されている

光学式マウスを標準添付。デザインは本体と同じ光沢タイプのブラック