2009年1月29日、都内でXilinxの記者発表会があった話はすでに報じた通りだが、この翌日になる1月30日に同社のSenior Director, Product Marketing, Advanced Products GroupのCharles Tralka氏のインタビューを行う機会があった。
厳密に言うと、今回のインタビューの主体となるのはマイコミジャーナル編集部の小林氏で、筆者はそれに付いていって、インタビューの合間に突っ込みを入れる役目だったのだが、なかなか面白い話がお聞きできたので、インタビューをまとめてレポートしたい。ちなみにインタビューはCharles Tralka氏(Photo01)の他、本社のBruce Fienberg氏、日本法人の白土神一氏も同席された。
左がSenior Director, Product Marketing, Advanced Products GroupのCharles Tralka氏、右がSenior Group Communications Manager, High-Performance, Embedded & DPS SolutionsのBruce Fienberg氏 |
Q:まず手始めに、Spartan-6とVertex-6がターゲットとするボリュームゾーンの大きさを、もう少し具体的に教えていただけますか?
Tralka:まずVertex-6であるが、典型的なVertexのボリュームは、デザインあたり数千~数万個だ。ただ、昨年以来この数字はやや増えつつある。実際、あるデザインでは十万個近くに達している。Spartanに関しては、一般にはデザインあたり数十万~百万近くになる。ある顧客の例だと、600万個を超える量を1つのアプリケーションで使っている。
大:それはどんなアプリケーションなんでしょう?
Tralka:もちろん詳細を説明するわけには行かないんだが(笑)、Spartanでいえば一般には通信系、といってもコンシューマ向けで、かつ携帯などではないものだ。具体的にはフェムトセルとかピコセルがその良い例だ。別の例ではFPDのコントローラだ。液晶テレビとかだな。実際、日本のある顧客があるアプリケーションで大量にSpartanを採用している。
白:600万個というのは日本の実績ですね。