セキュリティ対策ソフトに求められるものは何か
これらの状況を踏まえ、セキュリティ対策ソフトに求められるものは何があるでしょうか?ここ数年で、インターネットにおける脅威は、急激に増加し、またその活動方法なども変化し非常に危険なものとなっています。従来型のウイルス対策ソフトでは、ウイルスの検知、駆除という機能のみを持つものが一般的でした(現在でも、存在するが)。しかし、それはあくまでも後手の対応でしかありません。今、本当のセキュリティ対策ソフトに求められるのは、
ウイルスのみならず、インターネットにおけるすべての脅威を未然に防ぐ
という点にあるともいえます。ウイルスに感染してからでは遅いのです。最近では亜種の出現も非常に早くなっており、パターンファイルによるウイルスの検知が追い付かないということもあります。たった数日、パターンファイルの更新を怠っただけで、ウイルスに感染してしまうことすらあります。最初から、ウイルスに感染しないような工夫が求められているのです。
さらに、防ぐのはウイルスだけではありません。日々、増加するスパムメール、フィッシング詐欺、個人情報の盗難など、必ずしもウイルスだけが脅威ではありません。このようなさまざまな脅威に対し、セキュリティ対策ソフトも1ランク上の機能が求められているのです。
セキュリティベンダー各社が2009年版のセキュリティソフトが販売されており、2008年版に比べて使い勝手や機能などの充実を図っています。例えば、ウイルスバスター2009を例にとると、
- 「キー入力暗号化機能」による個人情報の保護
- 「Webレピュテーション技術」によるWebからの脅威のブロック
といった従来のパターンファイルのみの検出方式にプラスして、PCにそもそもウイルスを侵入させない機能、パスワードなどの重要情報を流出させない機能が搭載されています。
そして、「軽快さ」も実現しているということです。旧来のセキュリティ対策ソフトなどでは「重い」と感じ、リアルタイム保護を無効にしてしまうことがあります。これは、すべての入出力を検査すると処理が重くなり、本来の作業の支障となることがあるからです。「安全ではない」と知りつつも、効率や業務優先を求めて、リアルタイム保護や定期検査を無効にしてしまうというものです。こうなってしまっては、セキュリティ対策ソフトも意味がありません。セキュリティベンダー各社が提供しているセキュリティソフト2009年版では、ここに注目し、「軽さ」の実現を目指したものが多くみられます。
ウイルスバスター2009では、前年度の2008年版と比較して、メモリの使用量を45%削減しています。2008年版は、パターンファイルをすべてメモリ上に展開していました。しかし、2009年版に関しては、不正プログラムの有無に関する情報のみをメモリに展開し、必要に応じてパターンファイル情報をメモリに展開するという方式にメモリの利用方法を改良されました。さらに、PCがアイドル状態になると、利用していないコンポーネントやパターンファイル情報を仮想メモリに退避し、実メモリをOSや他のアプリケーションが利用できるようにします。この結果、PCの使用感の軽快さを大幅に向上しています。
増大するインターネットの脅威に対し、総合セキュリティソフトは絶対に必要なものといえます。もし、セキュリティ対策ソフトの導入を検討中であったり、使用中の対策ソフトに不満を感じているならば、現在、30日間の無料体験版を試すことができます。この機会に試してみてはいかがでしょうか。
資料提供:トレンドマイクロ 使用ソフト:ウイルスバスター2009