お店ではサーガのメンバーだとばれない
ラムネ「元ギャルということがばれてから、私のすべてが壊れたんですよ。お店とかの会話もちょっとおかしくなってきちゃって」
ミィナ「でもまだそういうラムネちゃんを知らずに、夢を抱いている先輩方がたくさんいらっしゃるんと思いますね」
ラムネ「この前、テレビで観たといって来店された方がいらっしゃったんですよ。テレビとか写真とかは、けっこう化粧が薄いんですけど、でもお店にいるときは全開で(笑)。しかも、ちょうど店内には常連の先輩方が多かったので、ちょっと下品な話をしていたりしたんです」
――ちょっとですか?
ラムネ「ちょっとだけです(笑)。そうしたら初めていらっしゃった先輩が私に向かって、『今日は、サーガのメンバーの方はいないんですか?』って」
――ドキッ!
ラムネ「どうしようって思ったんですけど、まったく気付いてないみたいなので、『普段はいるんですけどね』とかいって、知らないフリをしてカウンターに逃げました(笑)」
ミィナ「言わなかったの?」
ラムネ「一応、夢を壊しちゃいけないと思って(笑)。その後、別の子とまたその話をしているのが聞こえてきたんですよ。それでその子が『誰か会いたい子とかいらっしゃるんですか?』って聞いたら、どうもミィナさんに会いたかったらしいのですが、『あとはラムネさんとかも会いたかったんですよ』って……」
――目の前にいましたね
ラムネ「『ここにいます』って思ったのですが、もう言い出せなく、とりあえず手近にあったマスクで顔を隠して(笑)。そうしたら、その子が『ラムネちゃん、今日いますよ』って言っちゃって……」
ミィナ「あ、ばれちゃった」
ラムネ「もうどうしようと思って、『ちょっとバックヤードまでドリンクを取りにいってきます』って(笑)」
――そんなに逃げなくても
ラムネ「最終的には、はじめまして、みたいにお話をしたのですが、『けっこうちがうんですね』とか言われちゃって……。こうやって夢をひとつひとつ……」
ロゼ「限りなく薄化粧で出ればいいんだよ」
ラムネ「気付かれなかったことってその一回だけじゃないんですよ」
ロゼ「ラムネは化粧を薄くすればいいだけなのに」
ラムネ「でもね、濃いほうがいいよって言ってくれる数少ない先輩もいらっしゃるので」
ミィナ「いるよね、いるよね、濃いほうがいいっていってくれる先輩」
ラムネ「ミィナさんはメイクが濃い仲間なんですよ」
ミィナ「そうそう。濃い仲間なんですよ。2人で」
ラムネ「いつもメイクをしてもらった後に、もうちょっとって2人で……」
ロゼ「ミィナはたしかに目を瞑ると『濃いなー』って思うけど、普段はそんなに気にはならないよね」
ミィナ「自分で目を瞑った姿は見えないからね」
化粧さえ薄ければ……
ロゼ「ラムネは最初から、本当に礼儀正しくて、敬語なんですよ。最初のころは、敬語とかやめてよって思っていたのですが、慣れてくるとそんなラムネ節が心地よかったりして。でも、やっぱりいまだに敬語なんですよ」
――それは壁があるとか、そういうのではなくて?
ロゼ「別に壁があるとかではないんですよ」
ラムネ「クセになっちゃってるんですよ」
ロゼ「見た目も話し方も大好きなんですよ。だから、とにかくスッピンでいてほしいですね」
――またそこに戻りましたね。スッピンのラムネさんが好き?
ロゼ「スッピンが好きです。超可愛かったですよ」
ラムネ「スッピンは……、いやですね。この前、スッピンにサングラスで出かけたことがあったのですが、中学生の子に『高校生ですか?』って話しかけられて、めっちゃショックでした……」
――それはナンパですか?
ラムネ「ちがいます、ちがいます。女の子にですよ。同年代くらいだから友だちになってくださいみたいな感じで」
ミィナ「え、道端で?」
ラムネ「ライブに行ったときなんですけど、その子は一人で来ていたみたいで。私は友だちと一緒だったのですが、『高校生ですか?』って聞かれたので、『ちがいます』って答えたら、『あ、そうなんですか。若いですね』って(笑)。中学生に言われたときはショックでしたね」
ミィナ「それはショックだー」
ミィナ「"謙虚"というのがラムネの特徴なんですけど、そのうえでノリがいいんですよ。私のムチャ振りに、メンバーが誰もノってこず、逆に冷たい目で見られているときでも、ラムネちゃんだけはノってきてくれるんですよ」
ラムネ「ミィナさん怖いんで(笑)」
ミィナ「何を投げても、ちゃんと受け取ってくれる感じです」
ロゼ「そうですね。でもメイクだけは直してほしいです」
――結局そこに戻りますね
ロゼ「メイクを直して、しゃべらなければ、本当に完璧なんですよ。まあ、しゃべると残念なのは、サーガのメンバー全員なのですが」
ラムネ「しゃべって残念じゃないのって、リリィさんぐらいかな」
ロゼ「ミューミューはそのままの感じだよ」
ラムネ「あ、そっか」
ミィナ「そうだね。腐女子的なことを話していても可愛いもんね」
ロゼ「可愛いよね。『絶望先生萌え』とか言ってても可愛いもん」
ミィナ「ずるいよね」
ラムネ「たしかに。一番残念のなのはユウキさんだと思う」
――あ、それはまちがいないですね
ラムネ「いじったら、もっといじってとか言い出すし」
ロゼ「ドMですからね」