Vodafoneのプリペイド・モバイルブロードバンドサービスを試す

さて今回はVodafoneのプリペイドサービスを利用してみた。前述したように、購入すれば即1GBのデータ通信が利用できる。街中のどのVodafoneショップにも販売されているので、近くのショップを探して購入しよう。

一番手軽なのはヒースロー国際空港に到着後、空港連絡鉄道であるヒースロー・エクスプレスまたはヒースロー・コネクトに乗り、パディントン駅(Paddington Station)に降り立てば駅のホームにVodafoneショップがあるのでそこを利用するのがよいだろう。旅行者が多く集まる場所なのでスムーズに購入できる。

パディントン駅構内のVodafoneショップ

購入したプリペイドのモバイルブロードバンドキット

店内にはモバイルブロードバンドサービスの張り紙があるので、それを購入したいと伝えればOKだ。売価は39ポンド、これで1GB利用できる。パスポートと泊まるホテルの情報を伝えれば手続きは10分ほどで完了する。後はモデムをPCに接続すればすぐに利用できる。なお1GB以上利用する可能性があるなら、別途15ポンドの残高を購入しておくといいだろう。なおVodafoneのプリペイド・モバイルブロードバンドは、データ通信量を減らす仕様になっているので、1GBでも結構使えるようだ。

では購入したパッケージを開けてみよう。細身のUSBモデムは日本でも類似の製品をよく見かける。それもそのはず、イーモバイルなどが採用しているHuawei製のUSBモデムなのだ。実際に利用するには、PCを起動した後、モデムをUSBポートに装着するだけでよい。モデム内から自動的にドライバと接続ソフトがインストールされる。インストール後は、デスクトップ上に「Vodafone Mobile Connect」と「Vodafone SMS」2つのショートカットアイコンが作成される。

あとはUSBモデムをノートPCのUSBポートに装着するだけ

ドライバとソフトがインストールされる。インストーラーは日本語にも対応していた

インターネットアクセスは簡単

インターネットへアクセスするには接続ソフト「Vodafone Mobile Connect」を起動すればよい。あとは画面上に出ている「Mobile Connections」ウィンドウ内の「Connect」を押すだけだ。なお電波状況の悪い圏外などではConnect表示が出ないため、その場合は他の場所へ移動する必要がある。また接続終了後は、Connect表示が「Disconnect」に変わっているのでそれをクリックすればよい。このように買ってすぐに繋げることができるのは出張などで時間が無いときなどは便利だろう。

接続は画面内のConnectを押す。切断はDisconnectに変わっているのでそこを押すだけだ

残高照会も簡単である

なおデータ通信接続は専用のプロキシサーバーを通すようだ。そのためWebページの画像などはデータを圧縮して表示されるため、写真などは減色される。その分データ通信量が低減され、課金も少なく済むようになっている。ちなみに残高を見たい場合は、接続ソフト内の「Check Balance」をクリックすればよい。画面上に「#12.21」のように残りの残高が表示される(この場合、12.21ポンド)。あと何MBではなく何ポンド、という表示なのでわかりやすい。

海外出張時などはホテルや出先などで仕事をする必要が時折あるだろう。今回のような旅行者でも手軽に買えるプリペイドタイプのモバイルブロードバンドサービスがあればホテルのネット環境を心配する必要もなくなる。イギリスに行かれる方は現地で購入してみてはいかがだろうか?