K-1格闘家 魔裟斗モデルの腕時計が登場
一方、スイスの超高級時計ブランド、オーデマ・ピゲは、伝統と革新の象徴である人気シリーズ「ロイヤル オーク」からまさかの日本限定モデルを発表して注目を集めていた。 その名も「ロイヤル オーク オフショア "MASATO" クロノグラフ リミテッド エディション」。
総合格闘技「K-1」の世界王者、魔裟斗へのオマージュとして誕生した本作は、チャンピオンカラーであるレッド・ダイヤルを備えている。インデックスの1時位置には、魔裟斗のラッキーナンバーである「3」のアラビア数字とダイヤモンドがセットされ、2時位置には、魔裟斗夫人である女優・矢沢心のラッキーナンバーだという「14」を配置。自社製ムーブメント「Cal.3126/3840」を搭載しており、ステンレススティール製の42mm径ケース、クロコダイル(背ワニ革)ストラップ、60時間パワーリザーブ、100m防水。日本限定で、200本が販売される。なお、ケースにもダイヤモンドをセットしたホワイトゴールドモデルもあり、こちらは20本の日本限定。SIHH2009で行われたオーデマ・ピゲのプレスコンファレンスには魔裟斗が登場し、本作を腕に着け、威風堂々としたポーズを決めた。予定価格は283万5,000円で、夏発売の予定としている。
A.ランゲ & ゾーネが現代に伝える伝統技法
ザクセンの宮廷時計師の技術を現代に伝えるドイツが世界に誇るA.ランゲ & ゾーネは、「リヒャルト・ランゲ "プール・ル・メリット」を発表し、開発力、技術力の高さを全世界に見せつけた。ムーブメントは「Cal.L044.1」を搭載しており、手巻式。
ゼンマイを巻き始めたときと、巻き終わった際のトルク差を補完、差を解消するための「チェーンフュジー」(鎖引き)機構を採用。同モデルは、この超絶メカニズムを搭載するモデルの3作目となるとのこと。36時間のゼンマイ動力(パワーリザーブ)が尽きると瞬時に、スモールセコンドの秒針が0を示す。再度リューズを巻きはじめると、鎖引き機構ならではの安定したトルクで駆動する。
また、同じく伝統技法である滑らかで美しく立体的なエナメルダイヤルは、工芸品であるエナメルダイヤルをカットして作成。時計に採用できる1枚を得るために、何枚ものダイヤルが厳しいクォリティチェックでふるいにかけられる。熟練技術者が12枚焼き、ようやく1枚が完成するかどうかというほど稀少なものだという。フラットな外周と中心、スモールセコンドの3つの構成パーツを、裏側からロウ付けして奥行き感を出している。
ケース径40.5mm、3気圧防水で、ストラップは手縫いのクロコダイル。ケースにはプラチナとピンクゴールドの2種類あり、プラチナは50本限定で1,365万円。また、ピンクゴールドは200本限定で1,142万4,000円。夏発売を予定している。