本当に残念な子です……
ルイズ「私がユウキとまだそれほど仲が良くなかった頃に、親睦を深めようと思って、一緒に映画を観に行ったんですよ。まだそのころはお互いがよくわかってない時期だったので、本当に探りあいでしたね」
ユウキ「遅番と早番でほとんど接触の機会がなかったので、サーガで活動するにあたって、分かり合おうという感じで」
ルイズ「その頃、情報では『腐女子だ、腐女子だ』と聞いていたのですが、映画を観にいったときはまったくそんな子には見えないなって思ってたんですよ」
ユウキ「腐女子じゃないからね」
ルイズ「でも、映画を観た後に、アフィリアで働いている子たちも交えてご飯を食べていると、だんだん『あれ? この子やっぱり腐女子なのかな』と思ってきて、その後、サーガで活動していくに連れて……」
ユウキ「どうしたの?」
ルイズ「アフィリアに入ったのに1年の差があるので、尊敬してたんですよ、ユウキのことは。でも、今は尊敬の気持ちはまったくないですね」
リリィ「仕事はちゃんとできるんですよ。しっかりやってるんです。でも普段の発言がすべて台無しにしちゃうんですよ。残念な子なんですよ」
――残念な子なんですね
ルイズ「アフィリア内の評判でも『残念な子』ですね」
リリィ「残念だよねー」
ルイズ「残念ですねー」
ユウキ「いやいやいや、ピュアだし、本当にホワイトな感じですよ」
ルイズ「腐女子じゃないところを除けば、本当にいいお嫁さんになると思うんですよ。お嫁さんにしたい人ナンバーワンだと思います」
リリィ「そうだね。でも腐女子がね……」
ルイズ「それさえなければね……」
――本当に残念な子なんですね……
根はマジメなんだけど、やっぱり……
リリィ「お店でもサーガでも、やはり『根はマジメ』という部分は変わらないですね」
ルイズ「根はマジメですよね」
ユウキ「あ、ちょっと上がってきた」
リリィ「それを言わなければいいのに……」
ルイズ「自分で下げていきますよね」
リリィ「活動するときに、ちゃんと下調べをしてくれたり、細かいことをいろいろとやってきてくれたりするので……」
ユウキ「私って本当に最高だね」
リリィ「うるさいんですけど」
ルイズ「本当に一言多すぎるよ」
リリィ「ちょっと静かにしてもらえますかー。ちょっとは褒めてあげたいので」
ルイズ「そうそう」
リリィ「イラっとさせないでください」
ルイズ「褒めようとしているのにね」
リリィ「褒めてるのに、自分から『貶して貶して』って言ってるみたいで。ドMなんですよ」
ユウキ「うーん、ドMは否定しないね」
ルイズ「気持ち悪いよ……」
ユウキ「いじられキャラですから(笑)」
ルイズ「そうだね」
リリィ「とにかく残念です」
ルイズ「あと、ユウキさんは気を遣わなくていいんですよ。そこが楽ですね」
――気を遣うだけ損?
ルイズ「そうですね。損ですね」
ユウキ「それ、本音過ぎるよ……」
リリィ「でも、ユウキのマジメなところは好きですね。私はけっこういろいろなことを気にするタイプなので、細かいところが気になるんですよ。それを一人で悩んじゃうとテンションが下がっていくので、そのあたりを確認するのにとてもいい人材です」
ユウキ「任してください!」
――とてもいい人材というと?
リリィ「使いやすいというか……」
ユウキ「あれ?」
リリィ「まあ、そんな感じです」
ユウキ「メンバーから信頼されているということですね」
ルイズ「なんで自分でまとめてるの」
ユウキ「もっと褒めてくれていいんだよ。もっとあるでしょ」
リリィ「褒めるところか……」
ルイズ「うーん」
ユウキ「なんで考え込むのー」
ルイズ「本当に腐女子のところを除けば、本当にいいお嫁さんになれるし、もてると思うんですよ……」