(24)パーティションサイズの縮小
Windows VistaではWindows Recovery EnvironmentやBit Lockerの機能を利用するにあたり、大量のドライブスペースを必要としていた。Windows 7はこれが解消され、サイズにして約半分(100MBから200MB)となっている。
(25)謎のパーティション「System Reserved」
Windows 7 ベータ版をクリーンインストールした時、謎のパーティションが自動で作成された経験はないだろうか。これはWindowsがシステム管理用に利用する領域なのだが、ラベルでの告知もないために多くのユーザーを不思議がらせる結果となった。RC版では正式に「System Reserved」のボリュームラベルを冠するようになっている。
(26)デュアルブート時のドライブレター
他のWindows OSとデュアルブート構成でパーティションを組んだ時、他方のOSにドライブレターが与えられないため、Explorer上から認識できない状態だった。これは一見して「他のOSは存在しない」ように見えるため、RC版の段階で正式にドライブレターが与えられるように変更されている。
(27)ページファイルの縮小
ベータ版での利用状況をみて、Windowsが作成するページファイルのサイズが縮小された。これまでは一律で「メモリサイズ+300MB」だったものが、RC版ではデフォルトで「利用可能メインメモリサイズの100%」となっている。必要に応じてページファイルは増加するが、必要最小限に留めているとMicrosoftでは説明する。
(28)ネットワークドライバの追加
ベータ版で収集したデータで、Windows 7の標準ドライバではサポートされないネットワークアダプタが存在することが判明した。特にAtomベースのマシンなどを中心に、パートナーと協力体制を強化していくという。
以上がWindows 7 RC版での追加機能の残りだ。Microsoftによれば、本記事を含めて3つのレポートで紹介した機能群を合わせても、Windows 7で搭載された新機能のごく一部をカバーする程度だという。第2四半期には登場するとみられるRC版だが、興味あるユーザーはぜひその目で直に確かめてみてほしい。