交通が途絶えた避難所への通信確保

今回は、群馬県の陸上自衛隊相馬原駐屯地からNTT東日本の災害対策機材がCH-47大型ヘリコプターで、東京都の陸上自衛隊立川駐屯地からNTTドコモの災害対策機材がUH-1中型ヘリコプターで運搬された。まず、NTT東日本の災害対策機材が訓練会場に到着し、陸上自衛隊とNTT東日本の災害対策要員が協力してすぐさま運搬。通信衛星を利用したIP電話が設営された。

群馬県の相馬原駐屯地から届いた復旧機材を運び出すNTT東日本の災害対策要員

陸自とNTT東日本が協力して荷物の積み下ろしを行う

衛星通信の地上局を手際よく作っていく

完成した特設公衆電話。インターネットも使うことができる

続いて、立川からNTTドコモの災害対策機材も到着した。やはりこちらもすぐに運搬され、携帯電話の充電スタンドや衛星電話が設置された。

立川からもNTTドコモの災害対策機材が到着

携帯電話のマルチ充電器。ドコモの携帯電話(FOMA/mova)だけでなく、SoftBank(2G/3G)やauの携帯電話も充電できる

H.264形式の動画をストリーム配信できる「mmEye-DX」。前回の訓練時にも展示されたものだが、デコード(受信)側の筐体サイズが小さくなった。横須賀からの中継にも使われた

ドコモの衛星携帯電話「ワイドスターデュオ」。ドコモでは支店単位で配備しているとのこと

電話の一番大切なことは、「つながる」ことである。地震などの災害があった場合には、「つながる」ことが非常に大きな心の支えとなる。陸上自衛隊とNTTグループの取り組みは、人々の心の支えになろうという気持ちがとても伝わってきた。

今回の訓練に追加されたケーブル運搬訓練。有線網の復旧には欠かせない

(井上翔/K-MAX)