記入欄は「食費」と「米・酒」の2つで管理
「あらかじめ予算を決めて、そこから使った金額を差し引きして管理していく、というシステムが気に入っています。それまで毎月の食費が5万~6万円だったところ、チャレンジする気持ちで予算を4万円に設定してみたら、1・2月と守れたんです! それにアナログ家計簿だと、子供たちと一緒にテレビを見ながらチョチョッとやれるのもいいですね。どうもうちの子供は、私がパソコンを開いているのが嫌で、邪魔して来るんです。この家計簿なら大丈夫でした」
とはいえ、家計簿を買ってきたまま、うまく活用できるというものでもありません。
『予算生活の家計簿』では食費を主食費と副食費に分け、さらに副食費の中味を肉・魚・野菜・菓子類などに分類しています。でも、「自分はそこまで細かく記入しなくとも、予算管理ができるかも」と思い、「お米とアルコール類を抜いた食費を4万円に収めたいので、"主食費"の項目に、その2つ以外の食費を記入しています」。
さらに、お米とアルコールは、"主食費"の下のスペースにある"給食費など"のスペースを利用。ひとつのページを見るだけで、食費全体が把握できるようにしています。(家計記入例参照)
買い物一回分の予算を常に意識、さらにゲーム感覚でレシート管理
でも、家計簿に記帳するだけで、1~2万円も一気に削減できるものでしょうか? DECOさんが成功できた鍵は、買い物回数を1週間に1~2回に制限することにひとつ秘訣がありました。
「月の食費予算を決めたら、それを週単位に割る。さらに私は、買い物を週2回と決めているので、週単位の予算を2で割る。2月なら、40,000円÷4週÷2回=5,000円が買い物1回分の予算。その範囲内で買うように意識しています」
こうした金額面での予算管理に加えて、昨年秋から始めたレシートでの冷蔵庫内管理も功を奏しているそう(写真)。
「"お米とアルコール類以外のレシート"="冷蔵庫の中身"になるので、一番上に最新のレシートが来るように重ねて、冷蔵庫のドアに付けておくんです。これを見れば、冷蔵庫を開けなくても中身がわかります。使い切ったものにはバツをして、買い物に行くときはレシートで在庫を確認して、必要なものを書き出して行く。ちょっとゲーム感覚みたいなところもあって(笑)、使い切れると気持ちいいですよ」
ちなみに筆者も、DECOさん流レシート冷蔵庫管理を始めてみたところ、買ったことを忘れてしまうのを防げて、意外とカンタンに買い忘れ、買いすぎを防げることがわかりました。
久しぶりの家計簿だそうですが、さすがは節約の達人。自分流にカスタマイズして、早速結果を出しているのが立派! 2カ月使った上で言えることは、「守れる予算を立てるべし」だそう。
「予算を守ることは大前提なんですが、あまりにタイト過ぎるものでは結局守れなくて、家計簿をつけること自体を諦めてしまうかも。自分にとって実行可能な予算を立てて、それを守ることが大事だと思います」
家計簿をつけるメリットは「月、年単位のお金の流れが把握できること」だというDECOさん。
「自分の収入に対して、今使えるお金がどのぐらいなのか。それをわかって暮らすことが、今まで以上に大事な時代だと思うんです。金銭感覚を養い、生きていくための練習と思ってトライしてみたらどうでしょう?」