まず、成田空港へ行くと専用のカウンターでチェックイン。エコノミークラスに長蛇の列ができていても、それに並ぶことはない。カウンターで「サクララウンジ」を案内される。空港ラウンジは旅のグレードアップに欠かせないサービスだ。レジャーならリラックスして食事やアルコールも楽しめ、ビジネスならパソコンでひと仕事できる。「サクララウンジ」は時間帯に合わせて提供される充実の食事に、バーコーナーを設置するなどミールサービスも充実。ビジネスコーナーにはパソコン付きのテーブルも用意されている。
さて、機内に入るとエコノミークラスより前方にJALプレミアムエコノミー専用のスペースがある。特に、通路より両窓側の座席は2列しかないビジネスクラスと同じ座席配列で、ゆったりとしている。グレー系で統一された「JALスカイシェルシート」の最大の特徴は、リクライニングした時に背もたれが後ろに倒れるのではなく、座席が前方にスライドする構造になっている点。前の座席の背もたれが倒れてこないため圧迫感がなく、常に一定のプライベートスペースを確保できるわけだ。前の人がリクライニングする度に液晶画面のモニター角度を調整する煩わしさもない。ヘッドレスト、レッグレスト、フットレスト、大型のテーブル、パソコン用電源といった設備、ノイズキャンセリング・ヘッドホンや歯ブラシセットやスリッパといったアメニティも用意されている。間食にカップ麺やアイスクリーム、ドリンクにシャンパンやペリエなど、通常のエコノミークラスにはないミールサービスもプラスされている。
シートピッチ(座席の前後間隔)は、普通のエコノミークラスより約20%広い。長身の人の場合、エコノミークラスに座っていると膝頭が前の席に当たり、とても窮屈な思いをすることもしばしば。しかし、20%の余裕があれば、そういうことはまずない。座席まわりの広さが、機内の快適さにどれくらい影響するか、旅慣れた人なら分かるはず。到着した空港でも普通のエコノミークラスより優先的に荷物を受け取るサービスがある。