門外不出の作品群が多数来日!

フェルメール、レンブラント、ルーベンス、ラ・トゥールなど、ルーヴル美術館所蔵作品71点が展示される「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」が国立西洋美術館にて開幕した。会期は6月14日まで。

国立西洋美術館開館50周年、日本テレビ開局55年を記念して開催される本展覧会は、ルーヴル美術館の所蔵作品の中から17世紀絵画にスポットを当て、71点の珠玉の作品群を展示する。うち約60点は日本未公開作品で、およそ30点は今までルーヴル美術館の外に出たことのなかった作品となっている。

なかでも、今回が初来日となる「レースを編む女」は、ルーヴル美術館が2点しか所蔵していないフェルメール作品のうちの1点。この絵を見るためだけにルーヴル美術館を訪ねる旅行者も少なくない。そのほか、レンブラントの「縁なし帽をかぶり、金の鎖をつけた自画像」、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「大工ヨセフ」などの大作が多数出品され、日本にいながらにしてルーヴル美術館の珠玉の作品群を鑑賞できる。

17世紀絵画を展示する今回の展覧会は、「黄金の世紀」といわれた時代のきらびやかな王族や貴族の生活と庶民の日常生活、科学の発展や戦争などを描いた作品が並び、17世紀ヨーロッパを絵画で読み解く展示構成となっている。17世紀絵画に描かれた貧富の差、進化する科学、宗教戦争といったテーマが、混沌とした現代を読み解くヒントを与えてくれるかもしれない。⇒関連ショップ&イベント情報は次ページで!

注目作品はこちら!!

ヨハネス・フェルメール 《レースを編む女》 1669年~1670年頃 (c) RMN / (c) Gerard Blot / distributed by DNPartcom

レンブラント・ファン・レイン 《縁なし帽をかぶり、金の鎖をつけた自画像》 1633年 (c) RMN / (c) Jean Schormans / distributed by DNPartcom

ペーテル・パウル・ルーベンス 《ユノに欺かれるイクシオン》 1615年頃 (c) RMN / (c) Herve Lewandowski / distributed by DNPartcom

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 《大工ヨセフ》 1642年頃 (c) RMN / (c) Gerard Blot / distributed by DNPartcom

フランス・ハルス 《リュートを持つ道化師》 1624年頃 (c) RMN / (c) Franck Raux / distributed by DNPartcom

ディエゴ・ベラスケスとその工房 《王女マルガリータの肖像》 1654年 (c) RMN / (c) Gerard Blot / distributed by DNPartcom

会場風景