デルからプレミアムブランド「XPS」シリーズの血を受け継ぐハイスペックノート「Studio XPS 16」が発売された。性能面の高さもさることながら、デザイン面でも数多くの意欲的な試みを行っているのが特徴。ここでは、その特徴を紹介していこう。
試用機の主な仕様 [CPU] Intel Core 2 Duo P8400(2.26GHz) [チップセット] Intel PM45 Express[メモリ] 2GB [HDD] 160GB [ディスプレイ] 16型ワイド(1,366×768ドット) [サイズ/重量] 約W385×D255×H24.1~34mm/約2.91kg [OS] Windows Vista Home Premium [直販価格] 140,000円(構成例)
上質なデザインのハイスペックノート
持ち歩くこともあるノートPCの場合、筐体のデザインというものは重要な要素だ。せっかく性能がよくても、所有欲を満たさないデザインでは、いまひとつ愛着も湧きにくい。ついついぞんざいに扱ってしまいがちになることもある。
デルの「Studio XPS 16」を最初に手に取ったとき、その質感の高さにまず驚いた。本革とアルミ、プラスチックという異なる素材が見事に融合しており、洗練された大人の品格を感じさせる上質なデザインに仕上がっていたのだ。
性能面も、デルのプレミアムブランド「XPS」の流れを汲んでいるだけあって、非常にハイスペック。CPUはBTOで45nmプロセスルールのIntel Core 2 Duo T9600(2.8GHz)を選択でき、メモリも最大8GBまで搭載できる。グラフィックスはATI Mobility Radeon HD 3670を装備。3DMark 06でベンチマークをとってみたところ、3DMark Scoreが4973というハイスコアを記録した。ノートとしては必要十分以上の性能だと言えるだろう。
ディスプレイは色再現性に優れた16インチワイド液晶で、BTOでフルHD(1,920×1,080ドット)に対応したパネルを選ぶことも可能。応答速度が8msと速いため、動きの速い動画でも比較的残像感が目立たないのがうれしい。なお、ストレージは、500GBの大容量HDDのほか、耐衝撃性に優れる128GBのSSDも選択できる。
3DMark06 | |
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3DMark Score | 4973 |
SM2.0 Score | 1734 |
HDR/SM3.0 Score | 2219 |
CPU Score | 2064 |
5.1chに対応した贅沢なAV機能
ステレオスピーカーを内蔵したノートPCは少なくないが、音場の広がりという点で満足できる製品はあまり多くない。そのため、ノートPCで音楽や動画を楽しむ際に、外付けのスピーカーをつなげるというユーザーは意外に多いのでは?
本製品には、2W+2Wのメインステレオスピーカーと、3Wのサブウーファーが搭載されており、ドルビー5.1chオーディオにも対応している。そのため、低音から高音まで非常に豊かなサウンドが楽しめる。その広がりのあるサウンドは間違いなくノートPC最高峰。一度本製品の立体音場を体験したら、従来のPC内蔵スピーカーでは物足りなくなるはずだ。
BTOでは、DVDスーパーマルチドライブの代わりにBDドライブを選択することも可能。これにフルHD対応の液晶パネルを組み合わせれば、机の上に乗るハイビジョンホームシアター環境が構築できる。
本体左側面には、USBポートやIEEE1394a、LANポートなどを搭載。映像出力は、HDMIとDisplay Port、VGAに対応している |
本体右側面にあるUSBポートは、eSATAと共用になっている。外付けHDDなどの対応機器を接続すれば、最大3Gbpsの速度でデータの転送が可能になる。ExpressCardスロットや8in1カードスロットなども装備している |
なお、本体にはHDMI端子が搭載されているため、リビングの薄型テレビなどにつないでデジタルコンテンツを大画面で楽しむこともできる。Display PortやVGA出力端子も標準装備されており、外付けのPCディスプレイやプロジェクターなどにつなぐことも可能。その際、周囲が暗いとキーボードに内蔵されたバックライトが発光する仕掛けになっているため、プレゼン会場でもキートップの文字が見やすいのがありがたい。