ライフネット生命加入者の平均削減額は約7,000円! 保険料が半分に
――そうですね。どんな保険に入っているのか、保障内容もわからないままに月に1万5,000円とか2万円の保険料を払っている人は世の中にいっぱいいますからね。
出口「だから僕は、今の所得を前提にしたら生命保険料を半分にしようと思ったんです。保険料を半分にするためには、インターネットで直接売るしかないと考えてライフネット生命をつくったわけです。だからこの会社の起業の目的は極めてシンプル。20代、30代、40代の子育て真っ最中世代の保険料を半分にするから、安心して赤ちゃんを産んでほしいという単純なメッセージの会社です。」
――素晴らしいですね。それができないと思って、保険に入っていない人が多いですから。ところがライフネット生命に加入している人の横顔をみると、30代が圧倒的ですね(表3)。
【表3】ライフネット生命加入者の横顔は?
表3-1 |
表3-2 |
出口「しかも、結果的には保険料が平均でほぼ半分になっています。お客さんは20代、30代、40代で9割を超えます。新規とか追加も結構多く6割を占めていて、決して見直しのお客さまだけじゃないんですよ。」
――保険検討以前が1万4,764円の平均保険料だったものが、ライフネット生命に加入して7,890円になっています。約半額になっているのは本当にすごいですね。
出口「しかし、生命保険の問題はそれだけではないのです。たとえ話で説明してみます。僕は昔一眼レフが好きだったので、ニコンとかキヤノンとかのカメラを買っていましたが、一眼レフで新しいニコンの製品が出るとするでしょう。
新製品はどのように売られているかといえば、まずボディーを売っています。さらに、120ミリのレンズとか、望遠とか魚眼とか、いろいろなレンズも売っています。通常は、ボディーを買って、レンズは好きなものを買って組み合わせるのです。
ですから新製品が出たら、まずホームページにアクセスします。新しいボディーは昔と比べてこういう点が性能面でよくなっているとか書いてあります。要するに、今持っているカメラとの比較情報を得るわけです。
そのあと我々は、ビックカメラなどといった家電量販店に行きます。ビックカメラに行けばニコンのほかにキヤノンとかパナソニックとかいろいろあって、でも自分の頭の中にはニコンの商品情報が既に入っていますから、ニコンの新しい機種をベースにいろいろと店員さんと話をして、例えばボディーの値段が6万円だったら、希望小売価格が8万5,000円なのだから、まあ、いいかと思って買うわけでしょう。
つまりまず比較情報を得る。もう1つは、実際に乗合で多くのメーカーの商品を扱っている販売チャネルがある。この2つが揃ってこそ、初めて納得してカメラを買えるわけです。」……続きを読む