ついに発売されたプレイステーション・ポータブル向けの『アイドルマスターSP』だが、アイドルマスターCDの新シリーズ「MASTER SPECIAL」も第2弾となる「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 02」が3月4日に発売される。

3月4日リリースされる「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 02」のジャケットイメージ。第1弾に続いてのリバーシブル仕様となっている。詳細はこちらのページを参照

前作「MASTER SPECIAL 01」に引き続き、マスコミ向けの「アルバム試聴会」が開催され、第2弾「MASTER SPECIAL 02」に登場する秋月律子役の若林直美と双海亜美・真美役の下田麻美が、それぞれの歌う楽曲を中心に、レコーディングの様子やゲームについてを、包み隠さずに語ってくれた。そこで今回は、彼女たちのアルバムにかける想いをメインに、そのメッセージを紹介していこう。

双海亜美・真美役の下田麻美と秋月律子役の若林直美

取材陣の前に姿を見せた若林と下田。「このCDが1枚でも多く売れるように宣伝していきたい」と語る若林に対して、「今日は皆様がホクホクな気持ちで帰っていただけるように、いっぱい面白いことを、若林さんがいいますのでよろしくお願いします」とムチャ振りをする下田。一気に会場を笑いの渦に巻き込みつつも、波乱を感じさせる「アルバム試聴会」がスタートした……。

若林の気合注入!

俄然、気合の入る2人


秋月律子「livE」

若林「『livE』は、これまでの律子にはなかったカラーの楽曲になっています。『魔法をかけて!』からはじまって、『いっぱいいっぱい』など、可愛いアイドルソング的なものが続いてきていまして、外面的には強い女の子だけど、心の奥には乙女チックなところがあるというのが今までの歌だったわけですが、今回の『livE』では、外に現れているキツイ自分の後ろに隠れているのは『弱い』、ちょっと『切ない』感じの自分という感じで、今までにない律子のカラーが出ていると思います。最初に曲をいただいたときはどうなるのか想像がつかなかったのですが、最終的に出来上がった曲を聴くと、いい歌に仕上がっているなって思ってます」

――どちらかといえばジャケットのイメージの曲ですね
若林「そうですね。このジャケットみたいに、背中がガバッと開いた、色っぽい感じの律子といえば、確かにそうですよね。何か憂いがあって、後ろ向きだけど、前に進んでいこうとしている、ちょっとネガティブな感じの律子がすごく出ていると思います。実際、レコーディングのときは号泣しながら歌ってましたね(笑)。最初に仮歌をいただいたときに、自分の中で勝手にイメージを作っていたのですが、詩がけっこうダークな方向なので、気持ちの中がすごくネガティブになっていて……。それでいざ本番になったときに、このオケがバーンってきたら、すごい心にドーンと来ちゃって……。たぶん、一番の歌詞の途中くらいまでは、すごい泣き声で歌ってますね。メロディーを聴けば自然と声が出るのですが、その声に感情がノるともう勝手に泣けてきちゃうみたいになっちゃって。声が震えているところは、別にビブラートを効かせているわけではなく、ただ単に涙で震えているみたいな状況になってました(笑)。でも、結果的にはすごくいいものになって良かったなって思っています。皆さんにも気に入っていただけたらうれしいです」


双海亜美・真美「黎明スターライン」

下田「聴いていただいた皆さんが、どのように思われたのかが気になるところなんですけれども……。大体、曲というのは、バラードだったとか、アイドルソングだったとかって、聴いたときの印象が残ると思うのですが、この曲は何なのかというと、ジャンルがよくわからないのでございます(笑)。あえていうならフュージョン? クロスオーバーかフュージョンみたいな、玄人の人が使うようなジャンルの曲だということで、私自身も挑戦したことのないタイプの曲だったため、仮歌を聴いたときには、『本当に歌えるのかな』っていう不安がすぐにこみ上げてきました。それに、歌詞を見ないで聴いていただくと、おそらく何と言っているのかよくわからないという感想を皆さんが持たれると思いますが、まず一度でも聴いていただいて、それから歌詞を見ていただきたいですね。実際の歌詞は、たくさんの漢字が並んでいまして、文字を見ても意味がまったくわからないくらい、はじめて見るような漢字がたくさんあります。レコーディングの前に、漢字の意味を調べて歌わないとって最初は思っていて、いろいろと調べたんですよ。でも途中で止めました。なぜかというと、こんな難しい言葉、亜美・真美にわかるわけがないという開き直りです(笑)。彼女たちは、言葉の意味ではなく、その言葉から受ける印象を大事にすると思うんですよ。『これなんて読むんですか』って、一応プロデューサーさんに確認して、フリガナを振ってもらうんですけど……。『感応』という言葉が出てくるんですが、亜美・真美は『かんのう』と聞いて、"うっふふん"のほうの『官能』だという風に勝手に勘違いしているっていうつもりで歌っています(笑)。なので、そういうのも含めて、楽しんで聴いてください。亜美・真美の言葉遊びが非常に豊富に含まれている曲なので、その辺は自信を持ってお届けしております。そしてこの歌、本当に難しいんです。なので、皆さんも覚えるのが大変だと思うのですが、いつか歌うときのために、ぜひ覚えていただけたらと思います(笑)」
若林「でも、格好いい曲だよね」
下田「そうなんです。でも、前半とかサビの後半とかは格好よさもありながら、サビはけっこう可愛くて、のんびりしている感じだったりもします。彼女たちの場合、最初は『ポジティブ』という曲が持ち歌だったので、可愛らしくて元気なアイドルソングをイメージされる方が多いと思うのですが、『スタ→トスタ→』のときもそうでしたが、今回もかなり度肝を抜かれるんじゃないかと。皆さんの反応が非常に楽しみな今日この頃でございます」


バンダイナムコゲームスの中川浩二氏によると「『黎明スターライン』は、リズムがすごく難しく、ちょっと挑戦的な曲」

――レコーディングのときの様子
下田「実際に聴いていただかないとピンと来ないかなと思うのですが、曲のラストのところで『共鳴 欣快 幸甚 連綿 感応 広大……』とかって、ずっと漢字を繰り返して歌うところがあるのですが、そこのリズムを取るのがもう大変で……。意味もなく変なポーズをとりながら、歌ってました。でも、最後まで楽しく歌わせていただきました」


(次ページでは、カバー曲を紹介)