日本一美しいラテアートに魅了 - 「ジャパン ラテアート チャンピオンシップ」結果発表

「ジャパン ラテアート チャンピオンシップ 2009」決勝大会の結果

順位	名前	所属
1位	櫛浜健冶	ZOKA COFFEE
2位	村山春奈	クラブハリエ
3位	吉川寿子	クラブハリエ
4位	柴田貴幸	豆蔵
5位	大澤直子	小川珈琲クリエイツ
6位	鈴木樹	丸山珈琲
7位	野里史昭	アスタープレイスカフェ
8位	佐藤公倫	medewo & dine
9位	門脇裕二	CAFFE VITA

見事1位となった櫛浜健冶さんは、これまでにJBCの決勝にも進出している人物。何度か競技を見たことがあるが、回を重ねるごとに安定感が増している。今大会でもエスプレッソとミルクのコントラストが美しく、優勝を予感させる競技内容だった。

制限時間がある中での"ダブルショット"

エスプレッソ・マッキャートでは、直径60mmという小さなデミタスカップの中に、4つのハートを重ねてチューリップを表現。デザイナーズ・ビバレッジでは、ダブルショットのエスプレッソを使ったドリンクを披露してくれた。実はこのビバレッジ、非常に挑戦的な内容なのである。

エスプレッソ・マッキャートもカプチーノ(もしくはカフェラテ)も、エスプレッソはシングルショット。デザイナーズ・ビバレッジももちろんシングルショットでつくることができる。シングルがダブルになるということは、それだけ時間が長くかかってしまうのだ。8分という制限時間がある大会で、ダブルショットを加えたドリンクをつくるというのは、タイムオーバーの危険性が高まるということを意味する(今大会では2分タイムオーバーで失格)。

しかし、「少し大きめのカップを使っているので、シングルショットではコーヒーの味わいが伝わりません。なので、エスプレッソをダブル加えました」と櫛浜さん。"ラテアートの大会"というと、私たちはカップ表面に描かれた絵柄にばかり注目してしまいがちだが、さすがはプロ。きちんと味わい面にまで配慮が行き届いているのである。

ドイツ・ケルンで開かれる世界大会まで、あと3カ月ほど。世界各地から集まったバリスタに、観客に、その技術を見せ付けてもらいたい。