『週刊ヤングマガジン』(講談社刊)で連載中の阿部秀司のギャグ漫画を映画化した『激情版 エリートヤンキー三郎』。極悪ヤンキーの兄弟を持つ末っ子・三郎が、楽しい高校生活を夢見る自身の意思とは裏腹に、不良軍団の総長に祭り上げられていくハチャメチャなストーリーだ。そんな三郎のガールフレンドで、ゲームが大好き、喜怒哀楽の激しいヒロイン・如月春菜を演じる山本ひかるに、同作の魅力と、デビューのきっかけや自身の素顔について語ってもらった。
――オーディションでヒロイン・春菜役に抜擢されて
山本ひかる(以下、山本) : 「原作を知っていて面白い漫画だなと思っていたので、是非このキャラクターをやりたいと思っていました。『絶対やりたい!』という気持ちでオーディションに挑んだので、決まったと聞いた時はほんとにすごく嬉しかったです」
――真っ直ぐな性格で思い込みも激しく、怪力な一面を持つ春菜ですが、演じてみていかがでしたか?
山本 : 「ゲーム好きなところと、普通の人が気づくところに気づかないところは似てるので演じやすかったですが、私はそんなに力は強くないです(笑)。恥ずかしがって突き飛ばしたつもりが、飛んでいってしまったりとか普段ないので、新鮮というかすっきりしましたね! それに、春菜は怒ると恐くて、ドスのきいた声になるんですけど、私は普段、怒ることがないんで、怒った顔をするのが難しかったです。共演者の皆さんは俳優として大先輩で、怒った顔が上手な方ばかりなので、すごく勉強になりました」
――ゲーム好きということですが、どれぐらいゲームが好き?
山本 : 「一人でゲームセンターに行くぐらい好きです。家でも家庭用ゲーム機でやったりとか(笑)。対戦用の格闘ゲームが好きですね。ゲームセンターのシーンの撮影では、実は38度とか39度の熱があって、ぐったりしてたんですが、撮影が始まると、ヒートアップして逆に元気になりました(笑)。いつもはもっとおとなしく、こんなに激しくゲームをやらないので、すごく楽しかったです」
――こわもてのヤンキーのお兄ちゃん達に囲まれて恐くはなかった?
山本 : 「初めはちょっと(笑)。でも、撮影が長袖のセーラー服で、暑くて大変だったんですけど、みんなすごく優しくて『こっちに日陰があるからこっちの方がいいよ』って呼んでくださったり…。撮影が終わった後にすごいでっかいプリンを食べてたり、意外な一面や可愛らしいところもあって、見た目は恐いのにすごく優しいんです」……続きを読む